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自動運転技術の裏方、車載コネクター銘柄に注目

ベテランアナリストの眼

清水 秀和

 規模は小さくても卓越した技術力を持ち、世界を舞台に飛躍する「ニッチ・トップ・オンリーワン(NTO)」企業。中長期的な目線で成長が期待できるNTO銘柄の魅力に、兜町歴40年の清水秀和アナリストが迫る。

(写真提供:イリソ電子工業)

 今回取り上げるのは、ホコリや振動に強い多極コネクターメーカー、イリソ電子工業(6908)。特に自動車向けに強く、カーAV・ナビゲーションシステム向けと電装用を合わせて売上の8割を超える。運転手の負担軽減につながる「究極のクルマ」といわれる自動運転車が段階的に実用段階に入りつつある中、当社にかかる期待は大きい。今年6月には、ジャスダックから東証1部に市場変更となった。

 自動運転車は、車載カメラやミリ波レーダーを使って周囲の状況を認識し、ハンドルやブレーキ等を自動操作する。自動運転には衝突防止など各段階があるが、最終的に目指すのは、自動車の量産100年の歴史の中で初めて、人間が担ってきた「認知」「判断」「操作」をシステムに任せるという姿。これに伴い、2030年には関連産業が年7兆円規模に膨らむとの試算もある。

 当社の主力製品であるコネクターは、ハイブリッド車などのモーター駆動系や、ミリ波レーダーや車載カメラ向けにも採用されている。既存の製品に独自機能を付加することによって、他社との差別化を進めている。売上規模は同業のコネクターメーカーに比べて決して大きくはないが、営業利益率は2ケタ台と高い収益性を誇っている。

 独自開発による製品差別化の例としては、以下のような点が挙げられる。

 ① ロック方式コネクターは、同社独自のロック方式「I-LOCK」を搭載することにより、位置ズレや斜めさし、不完全挿入を回避。高い作業性を顧客に提供し、基板実装後の振動や衝撃をある程度吸収することができる。

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イリソ電工 (6908)

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