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電子書店パピレスがブレーク、2カ月で倍化した要因とは

スケジュール=11/21の週の話題

古庄 英一
成長のカギは中古本で成長したブックオフのような消費文化をつくれるかにある(撮影:尾形文繁)

 何度か訪れた電子書籍ブームがその都度不発でも耐え忍んで、「電子書店」ビジネスを磨いてきた専業のパピレス(3641)。その株価がブレークした。この人気はホンモノなのだろうか。業界動向を分析しながら来年以降の展望を少し探ってみることにした。なお同社の比較対象となる銘柄はイーブックイニシアティブジャパン(3658)メディアドゥ(3678)インフォコム(4348)などだが、いずれも先行きの業績と株価展望に明るさを見出せず、本稿ではコメントをしないことにした。

 まずパピレスの業績だが、今2017年3月期第2四半期(16年4~9月)は売上高67億円(前年同期比30%増)、営業益7.9億円(同49%増)と期初予想を大きく上回った。例年、売上高の約3割を広告宣伝費に投入しており、今期はこの効果が「想定以上に早期に売り上げの増加に結びついているため」(10月31日発表の修正リリース)に業績が上振れた。

 この勢いは続くので、通期業績予想を上方修正し、売上高を従来予想の125億円から140億円(前期比34.7%)に、営業利益を11億円から14億円(同36.8%)に引き上げた。実はこの修正数字は発売中の『会社四季報』秋号に掲載されている来期18年3月期の独自予想数字に匹敵する。

 現在、執筆編集中の『会社四季報』新春号がどこまで上振れを予想するかが焦点だ。今第2四半期(4~9月)の売上高を単純に2倍するだけでも来期の売上高は約147.6億円となる。従業員数は連結でも100人に満たない少数精鋭で、2ケタ営業増益率が目安という高収益企業。広告宣伝費の売上高比率ではなく総額自体を横ばいと見れば、連続増益となる見通しが成り立つ。

 同社は、6年半前にジャスダックに上場した。当時はアマゾンが専用端末「キンドル」を投入し、ソニーやシャープといった日本勢も対抗機種を売り出すなど大騒ぎ。大企業から新興ベンチャーまで出版業にかかわるあらゆる業種が関連の新サービスを名乗り出る百花繚乱の華々しさがあった。

 しかし電子書籍端末は期待したほどには普及せずに、各社ともの立ち上げから大苦戦を強いられた。パピレスも売上高は急拡大しなかった。電子書籍というビジネスは、活字メディアの市場が退潮し、若者の読書離れが顕著な中で地味な分野と化してしまった。が、コミックの世界に絞ると地殻変動の兆しがある。

 通勤中に感じる風景がある。メールやゲームと同じく漫画やコミック小説をディスプレー上に表示して楽しむユーザー層が着実に増えてきたことだ。電子書籍の市場規模は約1500億円だが、このうち3分の2がコミックとされる。

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ブックオフ (3313) パピレス (3641)

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