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IoT関連の新テーマ「スマートファクトリー」を推奨

スケジュール=11/28の週の話題

古庄 英一
工作機械見本市ではスマートファクトリー化でさまざまな提案がなされている(写真は第28回日本国際工作機械見本市、撮影:尾形文繁)

 流行語大賞の発表シーズン。株式マーケットに限ると、あらゆるモノをネットでつなぐIoT(Internet of things)は間違いなく受賞候補だろう。

 IoTはAI(人工知能)と同じように古くて新しい欧米発のハイテク用語で、日本では漢字で固有名詞化することができずIoTの表現のままで一般用語化してしまった感がある。今回、IoTを語るときソフトウエアに偏りがちな銘柄に関する論調を是正し、ソフトウエアを組み込む対象となるハードウエアに軸足を置いたテーマで論じてみたいと考えた。

 すでに米国のGEやドイツのシーメンスなど大手メーカーは、製造現場での生産性改善の手法としてIoT化を進めている。このプラットフォームを構築済みの工場は“スマート(賢い)ファクトリー”と呼ばれており、ドイツでは中小企業にまで広がっているそうだ。

 そこで日本はこの分野で大きく遅れをとったと指摘がなされた。日本政府は、民間の関連産業に働きかけてスマートファクトリー(=スマート工場)の推進計画を策定。2020年までに全国に50カ所のスマートファクトリーを完成させる目標を掲げた。この分野の先進国であるドイツと世界標準の規格化にも乗り出した。

 こうした潮流からここ最近に開催される工作機械関連の見本市では、IoTが出展テーマの目玉となっている。スマートファクトリー化を語るとき、主役は工作機械や搬送機器、半導体製造装置などだからだ。

 見本市では、工場を新・増設する以外にも、既存設備をシステム改修することでスマートファクトリー化が図れるといった“リフォーム需要”に対する提案も盛んだ。たとえば製造ラインの中で異なるメーカーのNC(数値制御)装置が相互に作動システムをつなげることがIoT化の目的であり、ファナック(6954)など国内の先進メーカーの間でもクラウドサービス上でそうした実験を始めた様子だ。

 工場内にとどまらず、全国や世界に点在する自社と他社の工場も理屈の上ではつながるので、日本政府が“第4次産業革命”のカギとなる振興分野に位置づけたのは大げさではない。

 センサーやカメラが自動で異常を検知し、保守メンテナンスを行う次世代型の機械類が開発される。こうした機械類が普及すると、人工知能やビッグデータを活用したソフトウエア産業の振興が図れるし、FEMSと呼ぶ省エネルギーシステムが導入できる。合わせて現場の運転監視要員の削減で究極のファクトリーオートメーション(FA)化が実現する。新聞報道などで導入事例を拾ってみたら、取り組みに大小はつきものだが、デンソー(6902)コマツ(6301)ジェイテクト(6473)日本電産(6594)などが紹介されていた。

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