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株を買うと知らないうちに購入している投信とは

分配率は0%だが…

鈴木 雅光
(写真:Elnur/PIXTA〈ピクスタ〉)

 かつて個人から高い人気を得ていた投資信託があった。「公社債型投資信託」である。投信である以上、「元本保証」ではないが、公社債投信は、株式を組み入れず国内外の公社債および短期金融資産を主要投資対象にすることで、預貯金並みの元本安全性と、定期預金に比べて高めの分配率を実現した。それが人気につながった。

 しかし、現在ではもはや公社債投信は、運用商品としての役目を終え、単なる決済性商品になっている。公社債投信のうち、かろうじてある程度の残高を保っているのは、長期公社債投信とマネーマネージメントファンド(MMF)、そしてマネーリザーブファンド(MRF)のみだ。

 しかもMMFを運用している投信会社は岡三アセットマネジメント1社のみで、ほかの会社は軒並み運用から撤退。長期公社債投信も残高は減少傾向をたどっている。こうした公社債投信の中で、ある程度の純資産総額を維持し、複数の投信会社が運用しているのは、今やMRFだけだ。

 MRFは株式投資をしている人にとっては、何かと縁が深い。なぜなら、証券総合口座の中核になっている投信だからだ。株式投資を始めるため証券会社に口座を開くとき、まず「証券総合口座」を作らされることは知っている人も多いだろう。口座を開設して入金すると、資金は自動的にMRFの買い付けに回る。

 したがって、株式投資をしている人はほぼ間違いなく、MRFを購入している。株式や投信を買いつけるとMRFの一部を解約し、その購入資金に充当。株式の売却や投信解約の際には、その売却・解約資金でMRFを買い付け、そのまま運用してくれる。

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