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年初の急落相場は繰り返されるのか?

「掉尾の一振」にも注目

清水 洋介

 毎年この時期になると「掉尾(ちょうび)の一振はあるか?」ということが言われる。しかし、今年はここまでが堅調な相場であることから、あえて「掉尾の一振」というよりは、一昨年のように最後は手仕舞い売りに押されるのではないかと思う。そして、年初は手仕舞い売りが優勢となって冴えない始まりとなるのではないだろうか?

 今年1年を振り返ってみても、年初から期待外れとなることが多く、いかに相場の予想をすることが無駄かということを思い知らされた。また、株式相場が誰もが知っている材料だけではなく、雰囲気や目先の需給で動かされることが多いかがわかった年だったと思う。

 昨年あたりから変化が大きくなっているということなのだろう。16年は年初から急落し、追加緩和=マイナス金利を導入しても下げ止まらなかった。春先からは大きな保ち合い相場となり、相場全体は盛り上がらず、日銀の動向や海外の動向に一喜一憂するという感じだった。

 日銀の追加緩和があるのではないかと言って買われ、なかったといって売られた。特に何が決まったわけでもないのに右往左往することが多く、英国のEU離脱も、米国の大統領選挙も、大きな波乱となった。

 しかし、結果論から言えば、今年はなんだかんだと言っても堅調な年であり、しっかりと安いところで買ってさえいれば、今頃のんびりと利益を確保していればよかったということになる。

大きな流れを把握することが大切

 今年の大きな流れは、「米国での利上げ」と「日本での追加緩和」、そして「欧州の混乱があるかどうか」、「新興国の景気は悪化するか」ということにつきる。

 つまり米国は今後も利上げのペースをはかる方向にある。日本では物価次第では追加緩和もあるかもしれないという状況で、欧州では金融不安は一段落となった。しかし、テロの問題などからナショナリズムが強まるとフランスの大統領選挙などに影響が出て、経済的、政治的な混乱があるかもしれない。中国など新興国では紛争などのリスクを含んではいるものの、米国などがけん引する形での資源高など景気拡大要因も含んでいる。

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