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四季報で発見!この「何十年ぶり」変化企業が面白い

あれから20年、77冊読破した男の「深イイ話」(97)

渡部 清二
『会社四季報』1991年1集の山崎製パン。26年前に工場を作ったときははたしてどんな業績推移をしたか追跡すると面白い

 先週から今週にかけて今シーズン最強の寒波が襲来し、各地に大雪を降らすなど冬本番である。冬といえば「寒ブリ」のおいしい季節でもあるが、今回のコラムではブリはブリでも、「何年ぶり」の「ぶり」に注目したい。

 このテーマはコラム86「リオ五輪で○○年ぶり快挙続出、四季報も○○年ぶり銘柄に注目だ」でも書いているが、今回は少し違った切り口で考えてみたい。

 特に20年以上の「何年ぶり」というコメントは、四季報読破の時だけでなく新聞などニュースを見るときも注目している。そのわけは、この手のコメントは、世の中や企業において過去数年なかった大きな変化が起きていることを意味しており、その変化が一般的に気づかれていなければ、そこにあるギャップは投資チャンスであるし、また投資のテーマになりえるからである。

 直近の事例では、昨年11月2日、米国メジャーリーグのシカゴ・カブスがワールドシリーズで108年ぶりに優勝した話がわかりやすい。カブスが何年も優勝できなかったのは、「ヤギの呪い」という都市伝説のような話が原因ではないかとまでささやかれていた。

 「ヤギの呪い」とは、その昔、カブスの熱狂的なファンがヤギを連れて球場に入ろうとしたところ、ヤギの臭いを理由に球団側から入場を拒否されたことをきっかけに始まった。そのファンは激怒して「カブスは2度とワールドシリーズで勝てない」と吐き捨てて球場を後にしたという。それ以来カブスは勝てなくなり、いつしか人々は「ヤギの呪い」を信じるようになった……という逸話である。

 ヤギの呪いが解けたのか、カブスは108年ぶりに優勝したわけだが、このニュースを見た段階で、「今まであり得ないと思っていたことが起こりうる」という発想になっていれば、その後の米国大統領選でのトランプ氏勝利や、乱高下した株式市場も投資チャンスとして捉えることができただろう。

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