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経済データから暴くトランプ大統領の数々の「ウソ」

まるで1980年代の感覚

岡田 晃
米ホワイトハウスの新しい主人には事実を歪めるような発言が目立つ(写真:AndreyKr/PIXTA〈ピクスタ〉)

 米国のトランプ大統領が就任早々、通商問題や移民・テロ対策などで強硬な姿勢を打ち出しています。特に通商問題では、中国やメキシコだけでなく日本も標的にするかのような発言も飛び出し、日本の産業界には戸惑いと警戒感が広がっています。しかし、これらの発言内容には多くの事実誤認や誤りが含まれているほか、事実を歪めている点も見過ごせません。これらをデータに基づいて検証する必要があります。

 トランプ大統領が日本を批判した主な発言は次のとおりです。①「中国との貿易で年間数千億ドルもの損失を出し、日本やメキシコなどとの間にも貿易不均衡がある」(1月11日の記者会見)、②「日本ではわれわれのクルマの販売を難しくしているのに、数十万台の日本車が大きな船で米国に入ってくる。不公平だ」(1月23日の経営者との会合)。

 まず、①の発言。米国の貿易赤字額は5398億ドル(2015年、以下同)に上っていますが、そのうち中国に対する赤字額は3341億ドルで、貿易赤字全体の62%を占めています。1980年代から90年代前半まで貿易赤字の最大の相手国は日本でしたが、90年代後半以降は中国が赤字相手国のトップとなっています。赤字額も増加の一途をたどっており、00年の4倍に達しています。

 続いて2位は、実はドイツです。赤字額は773億ドルで貿易赤字全体の14%を占めています。こちらも年々赤字額が増えており、00年の3倍に膨らんでいます。

 3位はメキシコで579億ドル(貿易赤字全体の11%)。こちらも00年の3倍近くに増えています。日本はこれに続く4位です。対日赤字額は減少しており、15年は554億ドル。貿易赤字全体の10%にすぎません。

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