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リネットJ黒田社長「東京五輪を機に都市鉱山の活用機運高めたい」

注目のIPO会社トップに聞く

佐久間 あすか
在庫管理に「トヨタ生産方式」を導入したリネットジャパングループの商品センター。販売用の書籍などがズラリと並ぶ
 愛知・大府に本社を構えるリネットジャパングループ (3556)は昨年12月に東証マザーズへ上場。中古商品の宅配買い取り・販売を行う通販サイト「ネットオフ」の運営が主力事業だ。インターネットに特化しており、リアルの店舗は展開していない。「ネットリサイクル事業」も育成中。ネットと宅配便を活用してパソコン・携帯電話などの使用済み小型家電を回収するサービスである。黒田武志社長はトヨタ自動車出身。当社の強みのひとつが「トヨタ生産方式」による在庫管理だ。商品センターには現在100万点以上の本やDVDがそろい、「ジャストインタイム」で顧客の注文に対応する。今2017年9月期は増収増益見通し。売上高は前期比約14%増の42億円、営業利益は同81%増の2億7200万円をそれぞれ見込む。家庭や会社で不要になったパソコンなどに眠るレアメタル「都市鉱山」から20年開催の東京五輪・パラリンピックのメダルを作るという新たな取り組みにも傾注。その思いを黒田社長に聞いた。

在庫回転数は業界トップクラス

ーー前16年9月期末時点では中古品の宅配買い取り・販売を行う「ネットリユース事業」の売上高が全体の約94%と大半を占めています。

くろだ・たけし●1989年トヨタ自動車入社。トヨタ退社後にブックオフの支援を受けてブックオフウェーブを立ち上げ。00年にリネットジャパングループの前身のイーブックオフ設立し社長就任。14年に現社名へ変更。

 中古の本・CD・DVDの取り扱いから始まり、今ではブランド品、ジュエリーなどありとあらゆるもの、すべてのジャンルをワンストップでやっているのが強みの一つだ。ネット専業でやっているところはブランド品などに特化する「カテゴリーキラー」が多い。

 当社の主力は現在も書籍。だが、本・CD・DVDは単価が安くて物流量も相当多く、利益を出そうとすると在庫管理の難易度が高い。倉庫内の運営、オペレーションで他社との差別化に成功している。

ーー「トヨタの生産方式」によるローコストオペレーションがうまく行っているというわけですね。

 「トヨタの生産方式」導入には中部地域のネット企業らしく、製造業のアプローチで倉庫の生産性を上げていこうとの思いがあった。在庫の管理などオペレーションを地道にコツコツと築いていくスタイルは、トヨタ時代に自然と身に付いたのだろう。

 在庫の回転数が年々増えて作業の生産性は向上。書籍だけを見ると回転数は年間25回と業界ではトップクラスだ。むろん、取扱商品ごとに回転数は異なる。ブランド品やジュエリーはちょっと低いが、もう少し上げていけると思う。ブランドの中古品はいわゆる「越境EC」で海外向けが非常に伸びている。販路も広げることで、回転数はもっと高められるはずだ。

 現在はアマゾンへの出店による売り上げがほぼ半分を占めるが、今後は自社サイトの比率上昇にも傾注したい。手数料を抑えることで利益率を上げたい考えだ。

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リネットJ (3556)

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