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提携で成功した創薬ベンチャーはどこだ?

失敗例も少なくないが…

武田薬品工業、産業革新機構と共同出資で創薬ベンチャーの立ち上げを発表したメディパルホールディングスの渡辺秀一社長(撮影:梅谷秀司)

 武田薬品工業 (4502)は14日、産業革新機構、メディパルホールディングス (7459)と共同出資による新会社「スコヒアファーマ」を設立することを明らかにした。本年4月より始動する予定だ。

 スコヒアファーマは創薬を専門に手掛ける医薬品ベンチャー企業だが、株式市場にこれまで登場したベンチャーとはバックグラウンドが異なる。既存の創薬ベンチャー企業は大学発などアカデミー色が濃く、企業というよりも大学の研究所の出先機関といった印象だった。しかし、スコヒアファーマは武田の神奈川・湘南研究所内に発足し、30人強の武田薬品の社員が転籍する。いわば即戦力の創薬ベンチャーだ。

 もちろん、創薬ベンチャーのすべてが大学発というわけではなく、ファイザー日本法人から独立したラクオリア創薬 (4579)も株式を公開している。ただし、ラクオリア創薬はEBO(従業員買収)により設立された企業。これに対して、スコヒアファーマは業界トップの武田が新薬の開発効率向上を目的に立ち上げた戦略的企業である。

 武田はスコヒアファーマに対し、腎・代謝・循環器領域の開発プロジェクトのライセンスを譲渡。これには新薬候補6品目も含まれている。武田は研究テーマをがんや中枢神経分野などに集中する。武田本体は競争の激しい分野をカバーし、周辺をスコヒアファーマがカバーする格好だ。

 スコヒアファーマの継承する新薬パイプラインで期待されるのは、早期糖尿病性腎症を適応とする「TAK-272」(フェーズⅡ)、肥満症治療薬「TAK-792」(フェーズⅠ)などだ。スコヒアファーマは株式上場も視野に入れる。武田のインフラを背景に早期の立ち上げが見込まれる。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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