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「春号」読破でピピッ、来期のおすすめは「超グロース投資」だ

あれから20年、78冊読破した男の「深イイ話」

渡部 清二
会社四季報の【見出し】ランキング。春号ではネガティブな見出しは14位の【反落】のみ

 2017年2集(春号)で私の『会社四季報』読破歴は20年、78冊目となった。今回は四季報発売日の翌日からが3連休。四季報読破に邁進するため自宅に引きこもった。四季報はその名のとおり、春分、夏至、秋分、冬至など四季の節目の直前に発売されるので、3、9、12月の連休と重なることが多い。こうした連休を使ってのんびり旅行に出掛けるなどは私には夢の話で、もうしばらくは会社四季報とお付き合いすることになりそうである。

 さて、今回のコラムと次回の2回は読破したての「春号」から、独断と偏見によるポイントをお伝えしたいと思う。「春号」は来期業績を見据えるうえで大事な号だ。初回の今回は、①春号の俯瞰、②春号で感じたテーマ、③気になる銘柄の順番でお伝えしていく。

 さっそく春号を俯瞰してみよう。これについて私は、四季報2~3ページと6~7ページにある「【見出し】ランキングで見る業績トレンド」「春号のポイント」「業種別業績展望」を確認することから始めている。なぜかというと、ここには各号の四季報の全体像が集約されており、業績やコメントの平均的な姿を知ることができるからだ。学力テストにおいても平均点を知らなければ、自分が平均を上回ってよかったのか、反対に平均を下回って悪かったのか判断できないのと同じで、平均を知らなければ企業の業績のよし悪しは判断できないのだ。

 最初に3ページにある「市場別決算業績集計表」を確認し、合計(3227社)の今期(予)と来期(予)の売上高と営業利益に注目する。それによると今期予想は「1.5%減収、0.1%営業減益」の「減収減益」から、来期予想は「4.4%増収、12.6%営業増益」の「増収増益」へと大きく転換し、業績は回復する。

ネガティブな見出しが消えた!

 業績を定性的に判断するのは2ページの【見出し】ランキングだ。春号の特徴は、これは3月期決算会社の場合だが、【見出し】が早くも来期のコメントになっている点だ。私はこのランキングの10位以内に「反落」や「下振れ」、「減益」などのネガティブコメントが何個入っているかで、何となくの雰囲気を感じ取ってきた。今回の春号は10位以内にネガティブコメントが一つもないのだ。ゼロという状況は2015年4集秋号以来1年半ぶりとなるため、ここでも業績が回復していることを確認できる。なおネガティブコメントは、ランキング14位の【反落】のみであった。

 続いて6~7ページの「業種別業績展望」で東証33業種別の各セクターがどのような状況なのかを確認する。ここでも「来期予想」に注目するが、結論はすべての業種が「増収増益」(※海運業は黒字転換の「増収黒字転換」)に回復しているのだ。

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