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中国経済の実態は? 輸出の動きからわかる「2つの真実」

高水準のインフラ投資の理由

新見 未来
たっきー / PIXTA(ピクスタ)

 輸出の動きをみることで、わかることが二つある。まず、輸出相手国の景気の動向がわかる。日本の輸出は海外需要の動きに敏感で、海外景気との連動性が高い。 

 4月20日には通関貿易統計(3月分)が発表される。この統計で新聞等にしばしば取り上げられるのが貿易収支だが、ここで注目したいのは輸出、特に為替相場の動向に左右されにくい数量ベースの輸出の動きだ。この数量ベースの輸出は12月、1月と頭打ちだったが、2月は急増した(図1参照)。

 通関貿易統計では地域別・品目別の輸出の数値を見ることができる。このため、たとえば、米国向けの自動車輸出が減少していれば、それは米国の自動車販売が不調で、自動車業界の景気が悪くなっていることを示唆する。

 実際、日本の対米自動車輸出は12月、1月と大幅に減少した。米国の自動車販売を見ると16年以降、年1700~1800万台程度のレンジで横ばい推移となっており、3月は1650万台に落ち込んだ。トランプ政権の保護主義的な態度を後押ししているのは米自動車業界であり、そうした点を考慮すれば、日本の対米自動車輸出が減少しているのも、つじつまが合う。

 輸出の動きからわかるもう一つのことは、景気の動向だ。日本の景気動向を端的に示す鉱工業生産の動きと輸出数量の動きを見比べてみると、連動性の高さは明らかだ(図1参照)。もちろん内需増加も生産活動を押し上げる要因には違いないが、内需より輸出の変化幅が大きいため、輸出の動きが限界的な生産の動きに連動することになる。つまり、輸出が増えれば国内製造業の生産活動が高まり、景気も良くなる傾向が強い。

 では、輸出数量が12月から1月にかけて頭打ちになり、2月に再び増加したのはなぜか。そして、国内景気に関してそれがどういう意味を持つのか。

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