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プロ直伝! 「機関投資家に勝つ」バイオ投資の"ワザ"

"制約"を逆手に取る

(撮影:梅谷秀司)

 筆者はアナリストとして、バイオ関連企業(製薬メーカーは除く)を対象に説明会も含めて年間に70件程度を訪問している。かなりの情報を収集しているとはいえ、バイオや医薬品分野に限ると、個人投資家の情報収集、分析能力が機関投資家に劣ると考えるのは早計だと考えている。

 機関投資家は財務面の情報力が高い。ただ、医療情報分野では一部の個人の情報力は侮れない。私自身、一般の個人投資家向けの講演会で何度も厳しい質問攻めにされた経験がある。医師を筆頭に、医療の情報通の富裕層は多い。医師の医療情報は専門的すぎて投資面からはミスリードとなる場合もあるが、実際に医療現場に携わる投資家の意見は貴重だ。

 また、投資のカギを握る臨床関連の情報誌を読み解く力は、経済学部や商学部出身者のマネジャーとは雲泥の差がある。バイオ分野ではノーベル賞級の研究開発が相場のテーマになることも多い。同分野の専門教育を受けていない機関投資家にとって、銘柄選別はハードルが高いといえよう。

裾野の広い機関投資家

 機関投資家はもちろん投資の専門家である。しかし、プロが必ずしも運用上手というわけではない。腕に自信のある読者は、自身のポートフォリオと大手投信会社などのパフォーマンスと比較してみるといい。プロに運用を委託して痛い目にあった投資家も多いはずだ。ヘッジファンドの破綻は相変らず減少せず、毎年多くのファンドマネジャーが首を切られている。

 また、機関投資家といっても裾野は広い。生命保険や投資信託会社などではマネジャーがグループ分けされている。小型株、大型株、グロース(成長)とバリュー(価値)といったグループ別に、多様な尺度で投資を行っている。スタンスがまったく異なるヘッジファンドも多く存在するため、機関投資家の投資行動を画一化して考えることは危険である。

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