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日経平均の実態は見た目以上に良好だ

一方で自動車減速は気掛かり

瀬川 剛
メキシコのトヨタ新工場建設予定地。米国自動車市場の減速は気掛かりだ

 米国では主要株価指数が最高値を更新していたが、その流れが他の国にも広がり始めている。4月24日、ドイツのDAX指数はフランス大統領選の第1回投票結果を好感して急騰し2015年4月10日に付けた最高値を2年ぶりに更新した。

 また、北朝鮮情勢への警戒が和らぐとの楽観的な見方からか、韓国市場には欧米からまとまった資金が流れ込み、5月5日に韓国総合指数(KOSPI)は11年5月2日に記録した史上最高値を6年ぶりに更新、その後も上値追いを続けている。

 5月5日はフランス大統領選の決選投票を目前に控えていたが、グローバルマネーは結果を楽観視していたようだ。フランスのCAC40指数は、15年4月10日の高値5240ポイントを4月28日時点で突破、さらに5432ポイントへと上昇した。もっとも、CAC40の史上最高値は6922ポイントと遥かに遠くで、このあたりの状況は日経平均と似ている。

 いずれにしても、グローバルマネーは勢いを増しているように見受けられる。東証が集計・公表している投資部門別売買動向での海外投資家(外国人)は4月第4週(4月24日~28日)も2849億円の買い越しと4週連続での買い越しとなったが、前の週までの買い越しには3月のSQ算出や3月期末という、例年この時期に見られる特殊事情に絡んだ統計上の歪みである可能性が考えられた。外国人が指数先物での売り越しを続けていたことからもそうした実態が窺える。

 3月のSQ算出において海外の銀行・投資銀行が保有するポジションを本邦の証券子会社に移管するとする。その時、統計上は外国人が現物株式を売り越し、証券会社の自己部門が買い越すという形になる。ヘッジ用の先物を外国人は買い越し、自己は売り越しとなる。

 それを元の状態に戻す時には現物株式には外国人買いと自己の売りが計上され、先物には逆に外国人売りと自己の買いが計上される。そうした観点から振り返ると、4月第3週まで外国人は実質的にさほど目立った動きは見せていなかったと考えられる。来年も4月になれば「4月は外国人買いの特異月」という経験則が語られると思われるが、こうした特殊事情もあるということを理解した上で耳を傾けるべきだろう。

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