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“日経平均2万円超え"の背景にある「謎の月初高」

指数先行相場への対処法とは

清水 洋介
(撮影:今井康一)

 日経平均が2万円に乗せてきたが、まさかこのタイミングで大きく上昇するとは思わなかった。「好調な決算発表」や「円安」で買われるなら理解できるが、特に米国株が大きく上昇となったわけでもないのに、これまで抜けきれなかった2万円という水準をいとも簡単に抜けてきた。

 実は全く同じようなことが先月もあった。「連休の谷間」で特に材料のないなかで、節目とみられた1万9500円水準まで上昇し、連休後に一気に抜けてきたのだ。そしてよく見てみると、月初めに買われるという展開は昨年7月から続いている。

 特に買い上がる手掛かりがあったわけではないのに大きく上昇、下落するということは、ここ数年みられることだ。しかし、先月の上昇、そして今月の上昇となると明らかに空売りの買い戻しなども影響していると思われる。ここ数年の急落急騰も目先の需給要因によるものが多く、オプションやETF(上場投資信託)、特に株価指数に絡むレバレッジの効いたETFの影響が大きいのではないかと思う。

短期売買が相場の動きを加速する

 もちろん、突然の上昇・下落の要因は様々で単純に需給要因という見方もできるが、いわゆる「アルゴリズム取引」や「HFT(超高速売買)」などが主体となって相場の動きを加速しているのだろう。そして、本来であれば、あくまでも株式の派生商品であるETFや先物、そしてオプションといったものがさらに相場を動かす要因となり、上昇下落の幅を一気に広げている。

 これらの相場変動機能は動いた方に動くということになり、逆に動かないときには流動性が減少、値動きはさらになくなる。特に「節目」を抜けるときは、オプションが絡んでいるケースが多い。

 細かい説明は省くが、オプションの戦略の中で、日経平均が1万9000円と2万円の間にいる場合は利益になるというポジションがある。こうしたポジションは2万円を超えてくると大きな損失となるということもあり、そのヘッジとして先物を買う。一方で、先物が買われると先高期待が高まり、さらに先物が買われて相場全体が押し上げられるということも起きる。

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