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新・国策銘柄を四季報で探す、テーマは「Society5.0」

スケジュール=6/11の週の話題

古庄 英一
5月30日に総理大臣官邸で開かれた第9回未来投資会議(出展:首相官邸ホームページより)

 政府は5月30日、内閣官房主導の未来投資会議に成長戦略の素案(6月9日閣議決定)を示した。「未来投資戦略2017」(素案)という表題で、骨子である「Society5.0に向けた戦略分野にかかわる中身」が、銘柄選びの参考になると目を通してみた。経済産業省が同日に公表した「新産業構造ビジョン」との“合わせ技”で新味のある政策目標を探し出すことをお勧めしたい。この経産省の資料は公民の教科書のようで中高生が夏休みの宿題に活用できそうなほど分析データ満載で、読み物的な価値がある。

 「Society5.0」は世界的な流行語で、超スマート社会と言い換えたほうがわかりやすい。第4次産業革命と称される技術革新で社会に横たわる壁を打ち破ることを目指す。第5世代(5G)の超高速無線通信が全国で商業利用される時代を念頭に置きながら、AIやビッグデータを有効活用する未来社会像が具体的にイメージできる。

 個人のスマホやタブレットからあらゆる機器を遠隔・無人操作し、知的作業の一部を担う時代だ。カギは、スピードとセキュリティをレベルアップした高度な情報システム構築と人的作業を支援する知的な自律型ロボット(無人走行車やドローンも含む)の普及がカギとなる。

 これによって、資本と信用のある大企業と、創造的な人材が率いるベンチャー企業の資本業務提携が増えそうだ。上場をいったん延期した自動運転技術のZMPのような有望ベンチャーはすでに”上場予備軍”として、市場関係者の間で取りざたされている。「すでに一部は実験的な動きが始まっている。未来というより現実的な銘柄テーマ」(中堅証券の投資調査部幹部)ともなっている。

16日発売『会社四季報』夏号を総まくり

 そこで筆者が思いつくままに関連しそうなテーマと銘柄を以下に列挙してみた。学校向けICT(情報通信技術)では、専用タブレット端末の普及が期待できる富士通(6702)とNEC(6701)、電子黒板のセイコーエプソン(6724)、専門部署がある商社の内田洋行(8057)など。

 近距離移動手段のIT支援は、第一交通産業(9035)、神奈川中央交通(9081)。医療・介護・薬歴等の個人情報管理は日本調剤(3341)、EMシステムズ(4820)。自動走行車はアイシン精機(7259)、ディー・エヌ・エー(2432)。電子地図情報はドーン(2303)、昭文社(9475)、ゼンリン(9474)。農業のIT基盤はクボタ(6326)、オプティム(3694)、トプコン(7732)。空き地・空き家の有効活用はリログループ(8876)、スターツコーポレーション(8850)などだ。なおロボットや建設ICTなど広範に関連する“ど真ん中”は、大和ハウス工業(1925)だろう。

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