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実需で上がり続けるRIZAPに末恐ろしさ

新興市場の調整もお構いなし

岡村 友哉
RIZAPグループが株式市場で存在感を放っている

 先週末9日の米株市場で、ナスダック総合指数が1.8%と大きく下落した。FANGと呼ばれる銘柄群を含めた米国の主力ハイテク株がガッツリ下げたことを受け、週明けの日本株市場でもソフトバンクグループ(9984)のほか、東京エレクトロン(8035)やディスコ(6146)など半導体の主力級がツレ安した。

  これは、前の週までバブルの匂いを醸し出し始めていた日本のゲーム株にも波及。ミクシィ(2121)やドリコム(3793)が大きく下げたほか、モブキャスト(3664)など新興の中小型ゲーム株も大きく下げた。いったん利食いの動きが広がり、相当なモノだった短期の上昇モメンタムは少し崩れたようである。

 今回、コラムで紹介したいのは、この荒波にのまれず、モメンタムを崩さなかったアノ新興株。と、もったいぶっても大したものが出るわけでもないし、先に銘柄を挙げるとRIZAPグループ(2928)である。前の週に週間で21.3%上昇しながら、週明け12日(月)も2.4%上昇。この時点で9連騰中である。

 なお、RIZAPがどういった企業かとか、足元で安い株価の上場企業を“有利発行”で取得している件が話題になっているとか、そういったことはここでは割愛する。

 同社は札幌証券取引所(以下:札証)のアンビシャスに上場している。2006年5月30日に同市場に上場して以来、まだ市場を変更していない。このアンビシャスだが、上場銘柄数は7銘柄しかない。6月12日時点の7社の時価総額を合計すると1770億円だが、RIZAPの時価総額は1714億円。アンビシャス市場に占めるRIZAPの比率は97%に及ぶ。地方のマイナー市場に属する巨象で、仮にマザーズ市場に上場していたら時価総額はそーせい(4565)の1884億円に次ぐ4位(アカツキの982億円より大きい)、ジャスダックに入っても5位になる。流動性面でもマザーズやジャスダック銘柄と遜色ない。

 特筆すべきは、RIZAP株が上がり続けている需給的な根拠である。前述のように、先週までのゲーム株買い、週明けからのバイオ株買い、ビットコイン関連株の異様な時価総額膨張。いずれも買い優勢で実現しているわけだが、そこに導く原動力となっているのは、個人投資家による信用取引を使った買い注文である。

 信用買いというのは、「短期で売る=短期での反対売買」が前提となっているため“仮需”にカウントされる。仮需による買いを膨張させながら株価が上昇している銘柄に対しては、常にその反動安を投資家は恐れている。だから、信用規制がかかった途端に買いの手が引くケースが多いといえる。信用買い残を膨らませて付けた高値から一度ピークアウトしてしまうと、再度その高値をブレークするには相当な時間がかかるし、相当な好材料も必要になる。

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RIZAP (2928)
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