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"爆騰アンジェスMG"の買いは正しいか!?

プロのバイオ銘柄評価法とは?

(撮影:梅谷秀司)

 国内のバイオベンチャーの草分け的存在であるアンジェスMG(4563)の株価が、ストップ高を繰り返すなど6月初旬から動意づいている。当面の業績には変化はないものの、「開発中の血管の遺伝子治療向け薬剤の製造販売承認申請のメドが立った」との報道によるものだ。

 同薬の承認取得には時間がかかるため、短中期的な業績のインパクトはないが、株式市場での評価は一気に回復した。利益計上につながるとしてもまだ先のことであり、株価指標等でも評価はこれからである。しかし、今回のような変化点を捉えきれないと、バイオベンチャーの投資では成功しないとも言える。

 では、バイオベンチャー企業を評価する有効な指標とはいかなるものなのか。通常、株式指標の中で最も基本的で重要な指標は「配当利回り」である。マイナス金利時代では、少しでも配当利回りの高い銘柄の需要が大きい。また、利回りは債券やREITなど他の金融商品と比較できる点も便利なツールといえる。しかし、配当金は利益の分配である。先行投資負担の大きいベンチャー企業の場合は、過半が無配だ。

そーせいグループ(4565)ペプチドリーム(4587)といったバイオベンチャーの優等生でも現在は無配である。これは企業が配当よりも研究開発投資などを優先するためで、企業経営者としてはむしろ当然の選択といえる。

バイオ銘柄では従来指標の有効性に限界

 また、一般的な投資指標として、予想一株利益で株価を割った予想PERが重宝される。しかし、バイオベンチャーは前述のとおり赤字企業が多く、利回りと同様に有効な指標ではない。アンジェスMGのように、ベンチャー企業は将来性を評価して株価が短期で急速に上昇する。このため、他のセクターとの比較では予想PERが相対的に高くなり、同指標ではレーティングが軒並み「売り」となってしまう。

 高PER銘柄は将来の成長が評価されている人気銘柄だ。高すぎるPERの銘柄は、株価と利益の水準が乖離していることになり、リスクが大きいことも事実である。医薬品やバイオベンチャー分野には高PER銘柄が多い。しかし、これは新薬などの開発品目の評価によるためだ。このため、単純に「高PERが割高である」とは言いがたい。

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