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「夏の悪夢」再び!? 金融引き締めでリスク許容度低下に注意

日経銘柄入れ替えも波乱要因

清水 洋介

 東京都議選の結果は「月初の買い」で何とかしのいだものの、欧州金融緩和縮小の波乱で、先週末には日経平均は2万円の大台割れとなった。本日は円安を好感して再度2万円台を回復したが、日経平均は2万円水準を上に放れてくるのか、下に放れてくるのか、どちらだろうか? 

 欧州の金融緩和縮小はある程度わかってはいたものの、実際にECB(欧州中央銀行)総裁から可能性が示されたインパクトは大きいと思われる。ここまでの世界的な株高は、日米欧の金融緩和による「世界的なカネ余り」が大きな要因だった。米国でバランスシート調整が始まるといわれているところで、欧州で金融緩和が終了に向かうとなると、世界的なカネ余りは一段落すると見ざるを得ない。

 日米欧だけでなく、AIIB(アジアインフラ投資銀行)など中国を世界的なカネ余りの出し手とみることもできるが、中国国内では既にバブルつぶしという意味もあって引き締め気味となっている部分もある。

日本だけは特別?

 先週末は日銀の国債買い入れ増額でしのげたとはいえ、世界的には金利上昇となっており、日本でも金利上昇を懸念せざるを得ない。「アメリカがくしゃみをすれば・・・・・・」というように、2013年5月には米国の金融緩和終了が取りざたされただけで、日本を含めて世界中の株価などが大混乱となった。

 ここまでの相場は、米国の利上げは織り込んでいたものの、欧州や日本、そして中国などの金融緩和縮小については織り込んでいないと考えられる。まずは欧州からということになるのだろうが、実際に金融緩和縮小となった時には、大きな混乱となりそうである。

 日本でも株式市場自体が「日銀次第」という面も否めない。実際に金融緩和はどこかで終了するのだろうから、終了の際には大きく混乱するということもありそうである。ここのところ、米国金利が上昇している割に円安が進まず、円安となっている割に株価の動きが鈍いというようなところもあったが、これは少し先を見ているということなのだろう。

 欧州の金利を見てみると、ドイツ国債の金利水準は昨年からの高い水準を抜けて、金融緩和縮小を織り込んでいる。日本の国債やイタリア国債の利回りは昨年12月以来の高い水準(価格は安い水準)にあるものの、上昇し切れていない。また、米国債も昨年12月や今年3月の水準までは上昇していない。米国債は利上げやバランシート調整が始まるというにもかかわらず、買われているということになる。

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