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寄り付き10分で稼ぐ、株価先取り「板読み投資術」

坂本慎太郎(Bコミ)さんに聞く

島 大輔
一つの銘柄の値段ごとの「売り」「買い」の注文数がリアルタイムで表示される板情報。この板情報で株価の動きを先読みし、寄り付き後の10分程度で収益を狙う「板読み投資術」とは何か? 『朝9時10分までにしっかり儲ける 板読み投資術』を著した、こころトレード研究所所長の坂本慎太郎さん(ハンドルネーム:「Bコミ」さん:@bucomi?)に聞いた。

ーー「板読み」の技術はなぜ大切なのでしょうか?

 短期売買をする上で、板情報は非常に重要だ。短期の値動きを予測するためには需給が反映されるチャートなどのテクニカル分析が適しているが、そのチャートより早く株価が動意づくタイミングを読むことができるのが板情報だ。板の動きがティック(値動きの最小単位)になり、チャートになる。板情報から先読みできると、情報がもっとも早いツールとなる。

さかもと・しんたろう●証券会社の株式ディーラー、大手生命保険会社の株式・債券ファンドマネジャーを歴任。2015年に中級者向けのトレード指導を行うこころトレード研究所を設立し現職。16年にはパンローリング社で株のデイトレ・スイングトレード通信スクールを運営する株式会社イタヨミを設立。ハンドルネームはBコミ。

 スキャルピング(超短期売買)では、チャートの5分足や1分足が反映されるまで待っているようでは遅すぎるため、板情報を読むことが必須だ。ただ、板が形成される背景に何があるのかを理解していないと、先読みしようとしても難しい。このわかりにくさが、板読みが普及しない要因だと思っている。板読みをテーマにした書籍が出版されること自体、おそらく数年ぶりのことだと思う。

ーー板読みがわかりにくい要因とは?

 一つには、板に反映される注文が、どのような参加者によるものかがわかりにくい。マーケットには個人のデイトレーダーや証券会社のディーラー、アルゴリズム取引など、さまざまな参加者がいる。しかし、自分が指値を入れた注文以外は、誰がどのような意図で注文を入れたかわからない。それを推測するためには、どのような参加者がどういう意図を持って注文を出し、どのくらいの株数を持っているのかということを想像することが大切だ。

 ただ、ここまでの域に達するにはそれなりの経験が必要となる。今回の書籍では、初心者の方や、仕事で日中の取引ができない方でもすぐに実践できるように、需給がわかりやすい寄り付き前の板を見て、9時の取引開始から10分程度で収益をあげる手法を紹介している。

ーー中長期の投資でも板読みは役立つのでしょうか?

 もちろん、中長期投資でも板読みは役立つ。その一番のメリットは、「コストの削減」だ。中長期投資では、注文が「雑」になりやすい。雑というのは、成り行き注文で株価の多少の変動を気にせずに売買することが多いということ。しかし、このような売買が積み重なれば収益にマイナスとなってしまう。

 板を見て「この株価で持ち株を売ることができる」ということを判断したり、板情報で株価のトレンドを見て買いタイミングを測ったり、セクターごとの傾向を知ったりということは、中長期投資においても大切だと思う。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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