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好決算続出でも停滞する日経平均、打開のきっかけは何か

“決算発表後"の注目材料は

清水 洋介

 決算発表は予想されていたとおり総じて堅調な内容となっている。足元では商社株や鉄鋼株なども上方修正含みということで、株価は素直に反応している。しかし、いったん買われたものの上値が重くなっている銘柄や、ファナック(6954)のように通期計画の上方修正を発表しながら売られてしまっている銘柄も散見される。

 一方、日経平均株価は好決算銘柄が多いにもかかわらず上値が重く、再度2万円を割り込んでいる。これだけ好調な決算が相次いでいるのだから、本来であれば2万1000円を目指す動きになってもいいはずだ。海外市場が売られているわけではないし欧米の景気も決して悪くない割には、停滞している印象である。

 為替や金利情勢が芳しくないので買い切れないということなのだろうが、先行きに対する楽観的な見方が減っているのだろうか。 決算発表前は、「好調な決算となる銘柄が多いため年内(あるいは9月までに)日経平均は2万1000円を付ける」という見方が多かったが、実際にはそうなっていない。

あくまでも個別物色

 もちろん、日経平均採用銘柄の入れ替えの問題や米国での金融緩和政策の正常化の動き、世界的なカネ余りの終焉なども指数が上がらない=相場全体が上昇しない一つの要因ではある。こうなると投資家は個々の銘柄で対応していかなければならないが、目先の値動きが悪くなった途端に一気に売られてしまうような値動きの荒い銘柄に関しては良好な決算内容でも買い切れないので注意が必要だ。

 株式市場全体が大きくここから上昇するためには、好決算が期待された銘柄ではなく、期待されていなかった銘柄の決算がふたを開けたら好調だったといった“サプライズ”が必要になってくる。たとえばマイナス金利で業績悪化が懸念されていた銀行株が実は利益が出ているといったことや、買われ過ぎの修正から売られた食品株などが再度買い直される、あるいは業績面から割安感が出てくるといったことが必要なのではないか。

 しかも、好決算を理由にこれまで買われてきた電機株や機械株などがしっかり値を保っていないと、ここまでのように「あっちが出っ張れば、こっちが引っ込む」という相場では、指数はまったく動かないことになってしまう。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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