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日銀とGPIFが買い支え、下値が堅いのは当然

だが米国株に異変の兆し!?

瀬川 剛
GPIFの高橋則広理事長(撮影:尾形文繁)

 8月1日の日経平均株価は60円と小幅ながらも上昇した。これで月初めに日経平均が値上りするのは14か月連続となった。だが、先月を境にその際のメインプレーヤーに微妙な変化が生じているように感じている。

 あくまでも個人的な推論だが、6月までは資金運用難という状況は同じでも大手以上に貸出先の確保に難渋する地方の金融機関の行動によるものと考えていた。ざっくりと捉えると、現物株式を買いながら日経ダブルインバース(1357)なども併せて買うなど、どちらかと言えばインカムゲインの獲得に軸足を置いた運用スタイルを採りながら、月末にいったんヘッジポジションを外すというパターンが見られ、それに伴って月初めに先物への買いが膨らむという図式である。

 これに7月からはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が加わったように思う。7月3日、GPIFは運用状況の報告に合わせてESG指数の選定結果も公表した。選定された3つの指数は「FTSEブロッサム・ジャパン・インデックス」、「MSCIジャパンESGリーダーズ・セレクト」そして「MSCI日本株女性活躍指数」。各々の指数をベンチマークとする2社(FTSEとMSCI)の3つのファンドに関しては6月末時点でのポートフォリオが公開されており、興味のある向きはHPを参照されたい。

 7月の月初めと月央には、これらのファンドの組み入れ上位銘柄の堅調な値動きが目に着いた。8月1日にも例えばトヨタ自動車(7203)やKDDI(9433)といった銘柄や、食品・日用品などの業種が相対的に堅調だった。前場に一定程度株価が下げた日の後場に日銀がETFの購入に動くのは周知の通りだ。7月も5回、3500億円余りのETFを買い付けた。これにGPIFによるESGファンドの購入も加わったわけだ。7月の日本株は過去に例を見ない膠着商状を呈した。下値が固くて当然だったと言えるだろう。

 GPIFがESG投資に振り向けるとした金額はとりあえず1兆円である。詳細を知るのは当事者だけとして、投資部門別売買動向の信託銀行は6月第2週に買い越しに転じ、7月第3週まで6週連続の買い越しだった。この間の買い越し額は5838億円に達している。これには配当込みTOPIXをベンチマークとする運用資金のリバランス(配当金を現物株式に置き換える)に係るものが2000億円程度は含まれていると推測され、それを差し引くとGPIFは所定の額の5分の1程度しか買い付けていないことになる。

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トヨタ (7203) KDDI (9433)
東洋経済から絶好調企業を先取り

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