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ペプチドリームとUMNファーマ、本当に強いのはどっち?

ビジネスモデルに違いが…

UMNファーマの平野達義社長(左)とペプチドリームの窪田規一社長(撮影:今祥雄、風間仁一郎)

ペプチドリーム (4587)UMNファーマ (4585)は代表的なバイオベンチャー企業。前者が2012年、後者は翌13年に相次いで株式を公開した。

 両社の手掛けるビジネスは医薬関連製品の開発という点で共通する。機関投資家など市場参加者からの注目度が高い点も類似している。半面、ビジネスモデルには相違点も多い。ペプチドリームは新薬開発のための技術提携を事業の柱とするのに対し、UMNファーマは製品の製造まで手掛けている。

ペプチドリームの研究開発室(撮影:風間仁一郎)

 ペプチドリームはペプチド(アミノ酸がつながった構造を有する物質)の分野で独自の技術力を擁する。ペプチド由来の新薬はかつて一世を風靡したこともある。今では「開発の種が枯渇した」との指摘もあり、抗体医薬品などに開発の主役の座を追われて久しい。だが、独自技術で既存の新薬の候補物質を特殊ペプチドに変換するノウハウを持つ。これによって、新薬に再生しようという事業モデルだ。

 「環状ペプチド」という分野に着目。ペプチドを再び、新薬開発の主流の一つに浮上させようとのもくろみがある。現時点では、世界のメガファーマ(大手製薬メーカー)が「保険」の意味合いで同社と提携するケースが多い。メーカーが保有する化合物が同社の新技術で新薬に再生されれば儲けもの、という発想だ。

 ペプチドリームは提携による収入が業績面での支えとなっている。利益の過半は、提携によるロイヤリティーだ。世界のメガファーマ8社を含む計10社と提携済み。にもかかわらず、経常利益は今2015年6月期予想で10億円程度にとどまる。新薬販売などの提携ならばロイヤリティー収入が100億円超というケースも珍しくはない。これに対して同社の提携は「特殊ペプチド」という技術ライセンスの供与であるため、実入りは大きくない。逆にビジネスリスクが低いのも特長といえる。

UMNファーマのワクチン開発に遅れ

 一方、UMNファーマは独自の製造技術に高いノウハウを持ち、医薬品を大手製薬メーカーに代わって生産するというビジネスモデルを展開。最大の新製品は遺伝子組み換え技術によるワクチンだ。大手製薬会社からワクチンの開発、製造を受託している。

 5日には今15年12月期業績見通しの大幅な下方修正を発表。売り上げは当初計画から約57%の下振れ。経常損失は従来計画から8億円強の拡大というドラスチックなものだった。遺伝子組み換え型インフルエンザワクチンの承認取得が当初想定よりも大幅に遅れるのが主な要因。リスクを取ったことが裏目に出た格好だ。

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