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それでも愛されるグロース株の共通点とは

PER100倍弱の銘柄も…

岡村 友哉
クックパッドのPERは75倍台の高水準だが…(写真は同社オフィスにあるキッチン)

 米国株市場ではインテルやAMDといったシニアハイテク株がさっぱりだが、アップル、グーグル、フェイスブック、イーベイ、ネットフリックスといったヤングハイテク株が異様な活況を呈している。

 日本でも米市場を模倣するように、ネット株の優位ぶりが明らかだ。週明け21日に年初来高値を更新した東証1部銘柄には、クックパッド (2193)エムスリー (2413)MonotaRO (3064)スタートトゥデイ (3092)GMOペイメントゲートウェイ (3769)といった比較的ラージキャップのネット株が多く含まれていた。

 東証1部のネット株でいまだマーケットの中心的位置づけを保っている銘柄に共通するのは、ニッチな各分野におけるパイオニア(生みの親)かつ、トップランナー(最大手)の地位を築いたということだ。ネットビジネスは先行者利益を手にした者が勝ち続けるといわれる業界である。

 たとえば、MonotaRO。2006年の上場当時、工場で使われるネジだとか手袋だとか研磨剤だとかを、問屋を通さずに安くネットで販売するといったビジネスモデルについて、上場前説明会を聞いた筆者は「へぇ~」と感じて終わってしまっていた……。その後、株式市場で花が開くまで上場から5年程度もかかった(11年あたりからアナリストのカバレッジが増えた)。

 巨大マーケットとされるMRO(間接資材)通販だがその後、「MonotaROのような会社」が出てこないことからも、先行者利益の強さを実感するところである。これは、エムスリーなど前出の高値更新銘柄にも共通する。

「MonotaRO的」なにおいの漂う銘柄

 これらと近いにおいのする銘柄が、7月の新規株式公開(IPO)から1社出てきた。セカンダリーにおいても割高ながら高評価を得ているのが、7日に東証マザーズへ上場した富士山マガジンサービス (3138)である。簡単にいえば、雑誌を専門とするオンラインの本屋さん(サイト名は「Fujisan.co.jp」)。取り扱う雑誌数は1万誌以上という物すごい品ぞろえで、これを実際の本屋さんに並べようと思えばエライこっちゃになる。

 しかも、本屋さんを飛ばした定期購読になるため、値引き率がかなり大きい。たとえば、「週刊東洋経済」の年間購読(通常3万4500円)であれば約2割引きの2万8000円となる。デジタル版かつ学割の1年購読であれば、57%オフになるようだ。

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