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急拡大するリユース業界、イチオシはあの銘柄だ

「賢い消費」の流れに乗って台頭

角田 佐哉香
昨年10月にオープンした東京の「リカーオフ パルム武蔵小山店」(撮影:角田佐哉香)

 東京の東急目黒線沿いの商店街にある、お酒を取り扱うお店へ出向きました。「200万円」の値札がついた高級ワイン「ロマネコンティ」から100円の缶ビールまで品ぞろえは豊富です。

同じ「シャトーマルゴー」でも左のボトルは17万円だが、右は10万円(撮影:角田佐哉香)

 そこには同じ1986年物のフランス・ボルドーの赤ワイン「シャトーマルゴー」のボトルも2本並べられていました。ところが、よく見ると値段が違います。ラベルがきれいなワインは17万円、ラベルが腐食したワインには10万円の値札がついています。同じ年に同じ農園で収穫したブドウから造ったワインなのになぜ、販売価格が異なるのでしょうか。

 実はここ、お酒の買い取り・販売の専門店。ハードオフコーポレーション (2674)の運営する「リカーオフ」という店舗です。来店客が持ち込んだお酒などを買い取りという形で仕入れ、店頭などで売るのが基本的なビジネスモデル。中古品なので同じ種類のお酒でも買い取る値段が違えば、販売価格も異なるというわけです。

 中元や歳暮の時期には、所狭しとばかりに多くのお酒が棚を占拠します。買い取る際にはソムリエ資格を持つ常駐のスタッフが、専用ライトを使って液体の色や沈殿物の状態などを細かくチェック。それを基に買い取る値段を決めます。店長によれば、買い取り額のメドは「販売価格の2割5分ないし5割引きの値段」。つまり、もくろみどおりにいけば、粗利益率は50~75%に達する好採算のビジネスです。

 中古品、いわゆる「リユース」の市場が膨らんでいます。中古リサイクル業界の専門誌「リサイクル通信」によると、市場規模は2009年以降、13年まで4年連続で拡大。25年には2兆円規模に膨らむ見通しです。

 デフレの長期化などの影響で、消費者には節約志向が浸透。「できるだけ安く買いたい」とのムードが強まっています。「リカーオフ」を訪れていた消費者は「栓も開いておらず、中身は新品と一緒。にもかかわらず安いのはありがたい」と話していました。

 一方、「断捨離ブーム」やエコ意識の高まりを背景にリユース業者へ中古品を持ち込んで買い取ってもらおうという人も増えました。大型ゴミを処分しようとすれば、おカネがかかってしまう時代。リユース事業を手掛ける会社をカバーする東洋証券のアナリスト、宝田めぐみさんは「無料に近い額でも引き取ってもらえれば、という思いでリユースショップを利用する人も増え始めた」とみています。

 中古品に対する需要と供給が合致して市場が拡大。「その規模は25年よりも前倒しで2兆円に達するのではないか」と宝田さんは予測します。

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