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新興株なのに変動リスクの低い意外なアノ銘柄

業績ばかりに目を奪われがちだが…

岡村 友哉
日本マクドナルドホールディングス株の変動リスクは低い(撮影:梅谷秀司)

 「新興株市場で一番時価総額の大きい銘柄は?」。正解は、東証マザーズに上場するミクシィ (2121)である。5日時点の時価総額は3709億円、東証1部も含めた全上場銘柄でいえば301番目という位置である。これまで新興株トップ銘柄といえばガンホー・オンライン・エンターテイメント (3765)だったが、東証1部へ鞍替えしてしまったため、繰り上げ首位の座をミクシィが守っている。

 そのミクシィの背後に、ヒタヒタと忍び寄る銘柄の存在がある。ミクシィの時価総額3709億円まで、あと106億円。現在2位に位置するのが、ジャスダックに上場する日本マクドナルドホールディングス (2702、以下マクドナルド)だ。この株、5日には年初来高値2713円を付けた。

 「追うマクドナルド、追われるミクシィ」の構図。時価総額差が最も開いたのは、昨年11月6日。同日のミクシィの時価総額は5723億円で、マクドナルドが3499億円。その差は2224億円にも達したが、ここからマクドナルドの時価総額が約3%増。一方、ミクシィは35%減で今に至るわけだ。

 マクドナルドといえば今、どういう状況か。これは、四季報最新号の力を借りたい。四季報2015年秋号をそのまま引用すると、見出しは「大苦戦」。その後に「出店10~20、退店190(前期純減71)。異物混入問題による影響甚大。既存店売上は大幅減。信頼回復に向けた広告宣伝費や改装費用増重い。特損膨張。16年12月期は既存店徐々に回復も赤字続く」と記載されている。そんな状態。

 それでも、株価は非常に安定している。これが株主優待人気に関係することは広く知られる話である(長期前提、かつ小口で保有する株主が多いため、浮動株が異常に少ないのが理由)。マクドナルド株の安定性こそ、今の日本株市場に最も失われているものである。これこそ、長期投資に耐えうる株そのものであることを忘れないでいただきたい。

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