会社四季報 株アプリ(iPhone版)をリリースしました!

新登場「JPX中小型株200」から福の神特選の3銘柄はコレ

12万円で買える!

藤本 誠之
2016年12月19日
ペッパーフードサービスは人気の量り売り立ち食いステー店「いきなりステーキ」の出店攻勢で業績拡大中

 まいど、相場の福の神こと藤本です。株式相場で勝つには「半歩先読み」が重要です。

 先週12月14日に東京証券取引所と日本経済新聞社が共同で、新指数「JPX日経中小型株指数」の算出・公表開始について発表しました。この新指数の狙いは、日本取引所グループのWebに下記のように記載されています。

 「これまで、中小型株の動向を示す日本株指数は、時価総額や売買代金などの流動性指標によるものであり、資本の効率性や財務状況などの観点で銘柄選定を行う指標は一般的ではありませんでした。当指数は、JPX日経インデックス400で導入した『投資者にとって投資魅力の高い会社』を構成銘柄とするとのコンセプトを中小型株に適用することで、資本の効率的活用や投資者を意識した経営を行っている企業を選定するとともに、こうした意識をより広範な企業に普及・促進を図ることを目指すものです。併せて、こうした企業への投資者の投資ニーズにこたえることを企図しています。また、銘柄選定に際しては、銘柄ごとの市場流動性も考慮することで、新指数に連動した資産運用を可能とするための実務的要請に応えることも目指します。」

 この狙いを読むと、新指数の構成銘柄は中小型株の中で、「投資者にとって投資魅力の高い会社」として選定されたことになります。お墨付きを得たことで構成銘柄は今まで以上に投資家の注目度を集めることになりそうです。また、新指数に連動した投資信託(上場投信を含む)の設定も予想され、インデックス組み入れに伴う買い需要も期待できます。

 対象銘柄は東証の東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQを主市場とする普通株式から選定されています。その市場区分分布は、東証1部が179銘柄、東証2部が3銘柄、マザーズ3銘柄、JASDAQ15銘柄となっています。今回は、東証1部以外の、東証2部、マザーズ、JASDAQ上場銘柄の中から、相場の福の神が1銘柄ずつ厳選した、合計3銘柄をご紹介いたしましょう。

MCJ(6670、東証2部)

 本社は埼玉県春日部市。パソコン製造のマウスコンピューターを起点として、パソコン販売店、パソコンモニター、パソコン関連パーツ、複合カフェなど、さまざまな関連事業を行っている持株会社です。多くのビジネスをM&Aにより獲得して、事業領域を拡大しています。

 主力のマウスコンピューターは「期待を超えるコンピューター」として、安心の国内生産、24時間365日の電話サポート、96時間で修理完了、の三つのポイントで人気です。ゲーム愛好家やデザイナーなどのクリエーター向けのハイエンド機種に強みを持っています。「乃木坂46」のテレビCMも大人気となっています。

 バーチャルリアリティ専用ゲームコンテンツ開発企業や、音声入力操作が可能なヒアラブルデバイス開発企業に出資するなど、先端分野への投資にも注力しています。「Eスポーツ」や「VR」などで使われるハイエンドコンピューターでは、国内トップのシェアを持っており、今後大きな成長が期待できそうです。

■株式データ
株価1,108円
単元株数 100株
予想PER(連)11.48
実績PBR(連) 2.1倍
予想配当利回り 2.28%
時価総額 561億円

ペッパーフードサービス(3053、東証マザーズ)

 本社は東京都墨田区。格安ステーキレストラン「ペッパーランチ」を中心に、主に「肉」を扱う外食店をチェーン展開しています。最近は量り売りの立ち食いステーキ店「いきなりステーキ」が人気で、出店を加速し同社の業績成長をけん引しています。新しいマーケティング施策として、いきなりステーキのスマートフォンゲームアプリ『いきなりステーキ王国』を提供しています。アプリのダウンロードで肉マイレージクーポンのプレゼントなど実店舗と連動させています。

 長期デフレ時代から緩やかではあるもののインフレへ向かう現在、外食産業で重要となるのは「値上げ力」です。食材コストや人件費が上昇すればそれに合わせて価格を上げることが重要になります。価格を上げなければ、どこかに無理が掛かってしまい、かといって値上げをしても同業他社と差別化できない商品であれば、値上げ→客数減少→売り上げ減少という悪循環にはまってしまいます。ペッパフードサービスは、他社と差別化できる商品やサービスを提供しており、「値上げ力」のある企業とみられます。

■株式データ
株価1,198円
単元株数 100株
予想PER(連)20.27倍
実績PBR(連) 4.71倍
予想配当利回り 1.67%
時価総額 118億円

夢真ホールディングス(2362、ジャスダック)

 東京都千代田区丸の内に本社がある建設業に特化した人材サービス会社です。建設現場の施工管理技術者(いわゆる現場監督)の派遣がメインビジネスです。特化したことにより、派遣会社で随一の営業利益率を誇っています。

 技術者数については、2000人以上を毎年正社員として継続採用しており、継続的なフォロー施策で定着率を改善。一方では女性技術者も積極活用しており、その結果、約2900名の技術者を持ち、7割以上が20代です。

 建設業界は他産業に比べて高齢化が進んおり、3人に1人が55歳以上となっています。就業者数も技術職では、2000年の42万人から14年には28万人と約3分の2に減少しています。

 今後、期待される建設特需としてはオリンピック関連、リニア新幹線、老朽インフラ整備などがあり、16年熊本地震の復興需要と合わせて建設需要は安定した拡大が想定されます。その建設現場に技術者を派遣している夢真ホールディングスは安定的に高成長が期待できます。

 株主還元にも積極的で、利益の100%を配当で還元する予定です。中期経営計画では毎期の増配を計画しています。今2017年9月期の予想配当は年間35円なので、予想配当利回りは約4.8%という高利回りです。

■株式データ
株価718円
単元株数 100株
予想PER(連)25.46倍
実績PBR(連) 4.26倍
予想配当利回り 4.87%
時価総額535億円

*株価データは12月19日終値ベース。予想配当は、東洋経済新報社予想。

藤本誠之(ふじもと・のぶゆき)/SBI証券投資調査部シニアマーケットアナリスト。愛称は「相場の福の神」。ITストラテジスト、オールアバウト株式ガイド、阪神タイガースファン。著書に「朝13分で、毎日1万円儲ける株」(明日香出版社)など。
Copyright Toyo Keizai, Inc., all rights reserved.
Copyright Quants Research, Inc., all rights reserved.
東洋経済新報社 クォンツ・リサーチ