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購入したらいきなりストップ高、その買い方は?

セキュリティ関連株に注目

横山 利香
2017年03月09日
投稿監視サービスを手掛けるイー・ガーディアンもセキュリティ関連の注目銘柄(写真はイー・ガーディアンの立川センター、撮影:尾形文繁)

 日経平均株価は2日に1万9668円01銭まで上昇し、高値を更新しました。前日1日に、NYダウが2万1169ドル11セント、ナスダック指数が5911.79ポイントまで上昇し、高値を更新したことが背景に挙げられるでしょう。

 米国の株式市場はその後、目先の目標達成感が出たのか調整に転じていますが、それでも高値圏で推移しているので基調は強いと言えるでしょう。市場関係者にとって目下、最大の注目は米連邦準備制度理事会(FRB)が今年、何回利上げを行うのかという点ですが、株価、為替のドル・円相場のいずれもある程度織り込んだように感じられます。

 米国株相場のチャートを見ると、短期的には高値圏に到達して目標値からそう大きくも離れていません。波動からも上昇局面は終盤を迎えていると分析することができます。「調整がいつ起きてもおかしくはない」と気に留めておきたい考えです。

 日経平均も2日に高値をつけて以降は調整が続いています。いわゆるメジャーSQ(特別清算指数)算出が控えているうえ、配当や株主優待の権利取りもあるので、それなりに底堅く推移すると見ています。ただ、経験則からすると、権利狙いの動きに期待しても実際にはそうならないこともあります。そうした点はあまり考慮しないほうがいいのかもしれません。

 これに対して、個人投資家に人気の東証マザーズならびにジャスダック上場の新興銘柄や中小型株は引き続き強い展開です。買えば儲かる地合いが続いており、個人の体感はすこぶる良さそうです。2017年は「IT関連株の強い可能性が高い」とみていたので、昨年末あたりから中小型株や新興市場銘柄狙いへ切り替えていましたが、連騰が続く地合いもあって助かっています。

値上がりしたら半分は利益確定

 一方、昨年末からセキュリティ関連の銘柄がにぎわっています。株式投資を始めたころ、トレンドマイクロ(4704)株の売買を頻繁に手掛けていました。2月に発表した前2016年12月期決算の内容を好感して上昇。値動きを見ていると、本当に懐かしく感慨深いものがあります。

 当時もスイングトレードでしたが当社株には下方修正を食らった経験もあって以来、セキュリティ関連全般に関して「半身の構え」です。アプリやソフトの領域は価格競争に巻き込まれて薄利多売になりがち。「小売業界と一緒」という受け止め方をしています。

 セキュリティ関連の主な銘柄といえば、イー・ガーディアン(6050)、FFRI(3692)、昨年新規上場したセグエグループ(3968)やエルテス(3967)、セキュリティの分野が好調なGMOクラウド(3788)、ジャパンシステム(9758)といったところ。どの銘柄も比較的、値動きはいいのですが、「自治体情報システム強靭性向上セキュリティソリューションの導入が増えている」とのニュースに着目し、ジャパンシステムを買ってみました。

 米ヒューレットパッカード(HP)孫会社の中堅システムインテグレーター(SI)で、自治体支援ソフトが柱。『会社四季報』には「18年度導入義務づけ自治体ソフト」という記載があります。他社に比べると、PERの水準が低く、時価総額から見ても小規模です。

 株価はストップ高を交えて7日には679円まで上昇。その後、急落しましたが翌8日は安値が601円と600円を割り込まずに踏みとどまったため、7日の終値620円を下回る水準で購入。すると、同日には結局、ストップ高まで買い進まれました。それほど狙っていた投資家も多かったということなのでしょう。

 買えば儲かる地合いだと、気持ちも大きくなりがちです。こういうときほど好業績銘柄の下値を拾い、値上がり時には半分だけ利益を確定するといった堅実なスタイルでやっていこうと思っています。

(毎週木曜日に掲載)

横山利香
ファイナンシャルプランナー。出版社を経て独立。現在はテクニカルアナリストとしても活躍。投資・マネー雑誌を中心に執筆・講演活動も行っている。投資ブログ「FP横山利香のトレード日記」も執筆中。
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