アングル:中国人海外旅行は正月も大幅増、爆買いに減速感も

株安、人民元安の影響は

ロイター
1月19日、中国株や人民元の下落が進んでいるが、中国人観光客は今年1月1日─3日に前年比20%を超える海外旅行関連消費を行ったもようだ。都内で2014年5月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 19日 ロイター] - 中国株や人民元の下落が進んでいるが、中国人観光客は今年1月1日─3日に前年比20%を超える海外旅行関連消費を行ったもようだ。中国からの訪日客の消費も昨年10─12月期に前年比2.2倍という高い伸びを示した。

ただ、株安等で「爆買い」のペースが鈍化し始めたとの声や、中国当局による「国産品購入の奨励」による影響を心配する見方も出てきた。

中国人のお財布代わりとなっている銀聯カードによると、2016年1月1日─3日の世界各地における海外旅行取り扱い金額が、前年同期比26.2%増の3486億元にのぼった。昨年秋の国慶節からの休日(10月1─7日)期間での同取扱額が前年同期比25.4%だったのと比べると、海外旅行や外国での消費意欲は引き続き拡大していると想定できる。

中国政府は昨年からの人民元下落を受けて、海外消費でさらなる通貨下落につながることを回避するため、銀聯カードの1枚当たりの利用上限額を引き下げた。しかし、1人に付き複数枚の同カードを保持する富裕層には、そうした制限も効果はなかったようだ。

一方、日本における中国人観光客の動向はどうか──。

観光庁が19日発表した「訪日外国人消費動向調査」によると、昨年10─12月の中国人の旅行消費額は前年比2.2倍。同じ期間の訪日外国人消費全体の伸び率57%増を大幅に超える伸びだった。

中国経済の減速や株安、人民元下落による訪日客の消費については、足元で大きな変調はみられないという。中国人観光客の購買力の大きな受け皿になっている百貨店業界は、強気の見方を維持している。

高島屋 <8233.T>の木本茂社長は「(中国の景気減速は)中国国内の百貨店各社には、影響が出ている。しかし、今のところ、インバウンドには影響がない。13億人のうち、11月までで(訪日客は)460万人。まだ余力はある」とみている。

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