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このデータを見ればG20の「財政出動宣言」もナットク!?

財政健全化は道半ばだが…

ドイツはG7で唯一の財政黒字国(J BOY/PIXTA〈ピクスタ〉)

 2月26、27両日に上海で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は世界経済成長と金融市場安定のため、「すべての政策手段を用いる」との共同声明をまとめました。これは事実上の「財政出動宣言」と言えます。

 これまで世界の主要国は欧州債務危機などへの対応を念頭に財政再建を優先する姿勢を取り、景気への対応は金融緩和が中心でした。しかし日本や欧州では量的緩和からマイナス金利導入と未知の領域に足を踏み入れる中、金融政策へのこれ以上の依存は限界に近づいているのが実情です。

 ただ、今回の共同声明では「世界経済は下方リスクと脆弱性が高まっている」と指摘し、「さらなる行動が必要」としています。そのうえで金融政策、財政政策、構造政策の3つの政策を進めるとしていますが、その文言に続いて目を引くのが「金融政策のみでは、均衡ある成長につながらない」「債務残高対GDP比を持続可能な道筋に乗せつつ、機動的に財政政策を実施する」と記述している点です。

 これは、従来の財政再建最優先から財政出動へとカジを切ったことを意味しています。市場には今回のG20について「行動についての具体的な言及がなかった」との批判があり、確かにそのとおりではありますが、それでも財政出動を促したことの持つ意味は小さくありません。

 実は、主要国の財政状況は一時期に比べると改善傾向を示しており、財政出動の余地はあるのです。経済開発協力機構(OECD)のデータによると、リーマンショック翌年の2009年にG7各国の財政収支(対GDP比)は大幅に悪化していました。

 米国がマイナス12.8%(地方政府なども合わせた一般政府ベース、以下同じ)、英国がマイナス10.8%、日本がマイナス8.8%で、優等生と言われたドイツもマイナス3.2%と財政赤字に転落していました。G7以外の欧州各国でもギリシャがマイナス15.2%になるなど軒並み財政赤字が拡大し、これが2010年以降の債務危機の引き金になりました。

 しかし、最近は財政緊縮策や景気回復による税収増加などのおかげで財政収支はかなり改善しています。ドイツは14年に黒字へ転換し、15年はプラス0.9%と黒字が拡大したもようです。そのほかの国はまだ赤字ですが、それでも各国ともマイナス幅を縮小しています。あのギリシャも14年にはマイナス3.6%、15年は同4.3%と意外に赤字の縮小が進んでいます。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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