今からでも間に合う!?達人たちの「注目株」その後の成績表

92銘柄をフォローアップ

会社四季報オンライン編集部

有料会員向けに配信している「<達人イチオシ>新・厳選注目株」をフォローアップする定番企画。今回の対象は2015年10月から16年2月までに紹介した92銘柄だ。達人たちがイチ押しした注目株のその後の戦果を検証してみた。

 今日からゴールデンウイークに突入だ。休暇を上手に使って銘柄研究を進めている方もいるだろう。普段からチェックしている銘柄から探すのもよいが、この92銘柄の中から依然として上昇余地のある銘柄をチェックしてみるのも手だ。

 表中の「騰落率」は、各銘柄の記事配信日の終値と4月25日までの取引時間中の高値(ザラバ高値)を比較したもの。参考値として同期間の日経平均株価の騰落率も掲載した。

 この期間の日経平均株価の推移をざっと振り返ってみたい。

 12月までは、9月29日につけた1万6901円を底に、米国での利上げ見送りや日銀の追加緩和期待から反転し、12月1日にはザラバで2万円を回復した。ところがそこが戻りの天井。9年半ぶりに米国が利上げに踏み切りると、再び下げ相場に逆戻り。

 年が明けた1月4日、中国の弱い経済指標と同国株式市場の混乱もあり、582円安と大幅安となった。その後も下げ止まらず年初からの5日続落は戦後初。また、1月29日には黒田日銀がまさかの「マイナス金利」の導入を決定。取引時間中は株価は乱高下したものの、終値は476円高の1万7518円(1カ月では約7%の大幅な下落)で引けた。

 次にマーケットの足かせ要因になったのは、原油価格の下落、そして円高進行による企業業績の下振れ懸念だった。日経平均は2月12日に1万4865円まで売り込まれたかと思えば、翌15日には一転して1069円高となるなど、荒っぽい値動き。2月の終値は1万6026円と12月から3カ月連続で下落した。

 さすがに1月以降は、達人たちも銘柄選びに苦労したようだが、騰落率上位30銘柄に1、2月に配信した13銘柄が入るところは、さすが達人だ。

■15年10月~16年2月配信銘柄の上昇率 TOP20

証券
コード
社名 記事
配信日
騰落率
(%)
高値
(円)
高値
日経平均
騰落率
(%)
直近
終値
(円)
1 6619 ダブル・スコープ 2015/10/20 126.67 5,950 04/21 9.91 5,590
2 6077 N・フィールド 2016/01/18 102.79 1,965 04/20 5.60 1,933
3 7445 ライトオン 2015/10/05 92.67 1,971 03/29 11.15 1,484
4 2317 システナ 2015/11/13 58.75 1,959 03/31 2.12 1,777
5 1332 日本水産 2015/12/10 54.80 709 01/04 4.32 592
6 2337 いちごグループHD 2016/01/21 54.07 530 04/20 11.79 512
7 7636 ハンズマン 2016/01/12 52.04 4,280 04/15 3.99 4,040
8 6071 IBJ 2016/02/10 50.90 587 04/21 12.09 557
9 7779 サイバーダイン 2016/01/14 38.17 2,621 04/20 3.85 2,488
10 9671 よみうりランド 2015/11/18 37.15 587 03/31 1.85 521
11 2337 いちごグループHD 2016/01/19 36.60 530 04/20 5.03 512
12 7618 ピーシーデポコーポ 2016/02/12 32.53 1,267 04/25 17.80 1,248
13 2270 雪印メグミルク 2015/10/29 32.32 3,345 12/18 5.69 2,547
14 6310 井関農機 2016/02/29 29.63 245 04/25 9.90 240
15 6272 レオン自動機 2015/11/09 29.46 892 12/04 1.88 653
16 6055 ジャパンマテリアル 2015/12/01 29.42 3,260 03/31 -0.05 2,807
17 7780 メニコン 2015/12/16 27.06 4,155 03/31 4.30 3,620
18 7717 ブイ・テクノロジー 2016/01/05 27.01 5,690 03/31 0.52 4,685
19 1377 サカタのタネ 2015/11/05 26.46 3,150 02/02 4.69 2,728
20 2462 ジェイコムHLD 2016/02/03 25.22 2,870 04/21 2.46 2,742
15年10月~16年2月に配信した記事の銘柄が対象。騰落率は各銘柄の記事配信日翌日~4月25日の高値で計算。日経平均も銘柄と同じ期間で計算している。直近終値は4月25日のもの

 1位はリチウムイオン電池セパレーターの専業メーカー、ダブルスコープ(6619)だった。騰落率は127%で、株価はその前からの1年で約6倍に急伸していた。達人は「中期的にも成長期待が強まっている」点に注目。製造設備の増強予定から「典型的な設備・市況型ビジネスで、上振れしたときの利益は半端ではない」とにらんだ。当時2600円台だった株価の割高感はまだ低いと結論付けた。

 足元の株価は急ピッチな上昇で週足では移動平均線からの乖離が進んでいる。ただ、13週移動平均線がサポートラインとして機能しており、深押しした場合でも26週線までというのが過去のパターン。高値更新を続けているだけに、押し目の際はこの水準での待ち伏せが有効そうだ。

N・フィールドは訪問看護サービス「Dune」を展開する(撮影:梅谷秀司)

 2位は精神疾患の患者に特化した訪問看護事業を展開するN・フィールド(6077)で103%の上昇。注目したのは1月18日。達人はその前週に行われた宮中行事の歌会始で、来年2017年のお題が「野」と決まったところから発想を得た。同社社長の野口和輝氏(当時、3月に退任)の「野(フィールド)」に注目した。こういうと冗談に聞こえるが、一種の験担ぎみたいなもので「歌会始のお題」は相場と大いに関係があるのだそうだ。

 業績好調で、政策テーマ株として注目される同社は、株価は昨年来安値を更新中という状況だったが、ファンドの組み入れや値頃感が芽生えることを想定し、「大いなる逆張り候補」として注目した。これが大当たり。2月に760円をつけたところで、反転開始。足元では株価は15年6月に付けた2109円を目指す展開となっている。

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