6月相場は地場ゼネコンや高速鉄道関連に矛先か

アキュセラの波紋に警戒

古庄 英一
伊勢志摩サミットでは養殖真珠のミキモトが注目を浴びたが非上場だったのがはがゆい(銀座ミキモト本店入り口にある真珠王・御木本幸吉のレリーフ)

 G7サミットは日本をアピールする格好の場となったようだ。伊勢神宮や英虞湾など観光がらみは収穫だ。

 ただ警備が厳しく観光客はまばらだったように、関連銘柄の値動きは冴えなかった。三重交通グループホールディングス(3232)はサミット開催直前に大きく売られて続落。伊勢湾海運(9359)柿安本店(2294)第三銀行(8529)の関連銘柄も動意づかなかった。

 それでも高額消費に陰りが見える日本のインバウンド需要を喚起したことは確かだろう。養殖真珠の産地として地元のミキモトが大々的に注目を浴びたが、同社は非上場だ。ライバルのTASAKI(7968)が真珠の人気を当て込んで下値を脱するかもしれない。

 他方、世界中の経済記者が集まる会場では、リニア新幹線、ロケット、自動車、ロボットなど次世代製品が数多く展示された。トヨタ自動車(7203)など日本を代表する大企業の協賛イベントだ。これを機会に日本のものづくり産業の水準が伝わるのであれば、株式市場にとって楽しみが沸く。

 先週はインドネシアのジャワ島横断鉄道や、リニアの大阪延伸時期を前倒し実施するなど高速鉄道がらみの話題が飛び出した。日立製作所(6501)日本車輌製造(7102)日本信号(6741)鹿島(1812)など関連銘柄が買い場かもしれない。

 サミットを通過し、6月相場入り。仕切り直しといきたい。焦点は、安倍首相が通常国会の会期末となる6月1日に開く会見だ。会見で消費税10%引き上げをめぐる重大発表が飛び出すかもしれず、それまで相場づきは様子見かもしれない。会見では景気刺激の補正予算を通すため臨時国会召集の考えを打ち出す可能性もある。そうした連想から来週は、地方創生、国土強靭化を軸に据えた地場の上場ゼネコンの物色が盛んになると目される。

ページトップ