様子見相場こそチャンス、アキュセラ大暴落をこなすマザーズ

下値で押し目買い意欲は旺盛

古庄 英一
閑散相場が続く東京市場。日米金融当局は動くのか

 今週の日経平均株価はザラ場で1万7000円台をつけたが、終値は届かずじまい。為替が上値の重荷となり、1万6500円を挟んだ狭いレンジの値動きに終始した。レンジ相場から上放れするのか、下放れするのか見通しはっきりしない。

 来週は週末10日がメジャーSQ(先物オプションの特別清算指数)算出日だ。兜町では「様子見」と主力株の売買を手控えるムードがある。それでも東京市場はニューヨーク市場と比べ出遅れ感があるのも事実。こっそり上値を試す銘柄を拾うチャンスは続いている。

 たとえば東証1部の先週末(5月27日)時点の週次値下がり率をプリントアウトしておいた。その上位銘柄で今週に好反発した銘柄を拾い上げ、1週間後の6月3日終値と比較してみた。イーレックス(9517)京三製作所(6742)ブレインパッド(3655)ネクシィーズグループ(4346)IBJ(6071)などが目に留まった。いずれも「下値で押し目買い意欲」が旺盛で、来週も上値を追っていけそうな値動きだった。

 あらためて3日時点で週足が大陰線となった銘柄に注目し、保ち合いから上放れする勢いのある中小型株を狙ってみるのも一法だろう。

 なお、外需系の主力株は織り込める悪材料はすべて織り込んだ感がある。チャート上や需給面で下値拾いの好機という銘柄は転がっている。そうした銘柄が勢いよく水準訂正高するには、サプライズを伴う支援材料が必要だ。

 株式マーケットは為替が円安基調で定着することを“渇望”しており、その分水嶺が接近してきた。米国FOMC(連邦公開市場委員会)と日銀金融政策決定会合がおよそ10日後に重複して開催されるからだ。この場の政策判断が出そろう東京市場の15日後場は2016年相場の前半戦のクライマックスとなるだろう。

 まず米国FOMCが2度目の利上げを今回断行するか、あるいは7月下旬の次回にすると示唆すればドル買いの材料となる。日銀が上場投信の買い入れ枠拡大など表明すれば“ダブル効果”だ。こうした観測が高まると、15日を待たずに日経平均株価はレンジ相場から抜け出そうと上値のフシの1万7500円を試すと見込まれる。

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