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金価格上昇、なのに金ETFは買いじゃないの?

昨年の下落から一転、活況続くが…

鈴木 雅光
日銀のマイナス金利導入で金投資に興味を抱く個人も増えてきた(撮影:尾形文繁)

 今年に入ってから、国内外の金市場が活況だ。原油価格の底打ち、回復とともに、資源に対する投資妙味が高まり、昨年まで下落の一途をたどっていた金市場にも、投資マネーが戻ってきた。

 ニューヨークの金価格は昨年末、1トロイオンス=1060ドルだったのに対し、今月7日には1362ドルまで上昇した。この間の上昇率は28.5%に達している。金投資に食指が動いている投資家もいるだろう。

 個人が金に投資する場合には(1)現物取引、(2)先物取引、(3)ETF、のいずれかで行うのが一般的だ。このうち、現物取引は金の保管先に困るし、なによりも取引コストが高い。先物取引は少額の証拠金で売買できる点が魅力だが、レバレッジの高さがリスクにつながるし、先物取引には「限月」という、いわば取引満了日が決められているので、それまでに反対売買で損益を確定させなければならない。つまり長期保有ができない。

 できることなら、現物取引と同等のリスク・リターン特性でもいいので、限月がなく長期保有が可能であり、保管方法にも困らない投資法で臨みたい。それに対応できるのが金ETFというわけだ。

 東証には現在、複数の金ETFが上場している。このうち、世界的に最もメジャーなのが、米国のニューヨーク証券取引所やメキシコ証券取引所、シンガポール証券取引所にも上場し、世界最大の規模を持った金ETFである「SPDRゴールド・シェア受益証券」 (1326)だ。

 1口あたりの取引価格は、6月末時点で1万2900円。売買単位は1口なので、少額資金でも売買できる。ETFの取引は現物株式のそれに準じるため、信用取引口座で売買すれば、最大3倍程度のレバレッジも掛けられるし、売りから入ることもできる。

 しかも、取引コストが安い。信託報酬率は年0.4%。ETFとしてはやや高めだが、非上場の投資信託に比べれば圧倒的に安く、売買にかかる委託手数料も、インターネット証券を通じて売買すれば格安だ。そして、価格形成は基本的に海外の金価格に連動する。

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