来週の日本株はボックス相場、日銀買い入れによる安心感と円高警戒の綱引き

ロイター
8月19日、来週の東京株式市場は、ボックス相場になるとみられている。日銀のETF(上場投信)買いに対する期待から下落局面では押し目を拾う動きが見込まれる。だが1ドル100円前後と円高基調で推移する為替が日本株の重しとなりやすい。写真は都内で1月撮影(2016年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 19日 ロイター] - 来週の東京株式市場は、ボックス相場になるとみられている。日銀のETF(上場投信)買いに対する期待から下落局面では押し目を拾う動きが見込まれる。だが1ドル100円前後と円高基調で推移する為替が日本株の重しとなりやすい。今後のドル/円の方向性を見極めたいとの心理も働き、積極的に上値を追う姿勢は限られそうだ。

日経平均の予想レンジは1万6300円─1万6800円。

来週は25日─27日にジャクソンホール会議が予定されており、26日夜には同会議でイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が控えている。ドル/円を左右する米金融政策の方向性に市場の関心が集まっているが、「早期の米利上げのヒントが得られるとは思えず、ドル/円は引き続き上値が重いままとなりやすい」(三井住友アセットマネジメント・シニアストラテジストの市川雅浩氏)との声も出ている。

日本株と為替の連動性はかつてほど強くはないとの指摘もあるが、1ドル100円割れの円高水準は企業業績のさらなる下振れリスクを意識させるレベルでもある。18日の東京市場では財務省、金融庁、日銀の三者会合が開かれ、当局が円高をけん制する動きもあった。しかし、こうした対応がいつまで市場に効果をもたらし続けるかは不透明だ。

日本株をめぐっては、日銀のETF買い増額に伴う需給面での安心感が下値を支える構図となっている。買い入れの有無をめぐる思惑で指数が日中、上下に振れる相場が続いており、「個別銘柄のファンダメンタルズと株価がかい離しつつある」(国内証券)といった否定的な受け止めも出ている。

とはいえ「後場の東証1部売買代金のうち5%を超えるような日銀の買い入れが入れば、市場も動かざるを得なず、大きな値崩れは見込みにくい」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声もある。下値不安の払しょくに寄与しているとの一定の評価も多く、日経平均は75日移動平均線(1万6326円06銭=19日終値)近辺が下値のめどとして意識されやすい。

来週は国内では26日に7月全国消費者物価指数などが公表される。海外では23日に米7月新築住宅販売戸数、25日に米7月耐久財受注が発表される予定となっている。イエレン氏の講演までは様子見ムードが広がり、指数は狭いレンジ内で上下を繰り返す可能性もある。引き続き為替の方向性を見極める一週間にもなりそうだ。

 

(株式マーケットチーム)
 

ReutersCopyright
copyright (C) 2017 Thomson Reuters 無断転載を禁じます

ページトップ