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英国で実感した「Brexitショック」からの回復

繁華街は大盛況、活気も予想以上

岡田 晃
ロンドン・コヴェントガーデンの繁華街はお祭りのようなにぎわいだった(撮影:岡田晃)

 「Brexit(英国のEU離脱)ショック」から約2カ月半。8月下旬~9月初めに英国へ行ってきました。ロンドンをはじめとしていくつかの都市を回りましたが、予想以上に景気の堅調なことが印象的でした。

 ロンドンの繁華街は人があふれるほどの盛況ぶりで、商店や飲食店は活気さえ感じるほどでした。国民投票直後のパニック的なショックは短期的に収まり、当面の景気悪化には歯止めがかかっていると見てよさそうです。

 これはデータからも読み取ることができます。8月中旬に英国国家統計局が発表した7月の小売売上高指数は前月比1.4%増、前年同月比では5.9%増でした。同指数は、英国内の百貨店やスーパーなど小売業とサービス業の約5000社の月間売上高を集計し指数化したものです。個人消費の動向を幅広く把握することが可能で、変化も敏感に反映する指標として注目されています。

 国民投票直後の7月中旬に発表された6月の同指数は前月比0.9%減とマイナスに落ち込んでいました。したがって、比較的短期間で持ち直したと評価していいでしょう。

 これにはもう一つの要素があります。「英国版の爆買い」です。Brexitショックでポンドが急落したのは周知のとおり。ポンドはその後の下落に歯止めがかかっているとはいえ依然、安値圏で推移しており、国民投票前に比べて10%程度安くなっています。その分、海外からの観光客が増えているのです。

 報道によると、7月に英国を訪れた外国人観光客数は前年同月に比べ2割増えたそうです。もともと夏場は多くの観光客が足を運ぶ季節。欧州の観光地で人気の高いフランスやトルコは今年の夏、テロやクーデター未遂などの影響で観光客が減り、代わって英国がブームのようになっているそうです。それにポンド安メリットが加わったというわけです。

 確かに現地では観光客の姿が目立ちました。日本人の目からは、地方からやってきた英国人なのか、欧州のほかの国から来た人かは見分けがつきにくいものですが、それでも話している言葉や雰囲気などからおおよその察しはつきます。しかもロンドンだけでなく、地方都市へ行っても多くの観光客を見掛けました。そうした観光客の増加と旺盛な消費意欲が英国内の消費を下支えしていることは間違いなさそうです。

東洋経済から絶好調企業を先取り

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