「円高巻き戻し」を警戒し、決算発表予定の小売業者らに照準

3連休は四季報にらめっこ

古庄 英一
セブン&アイ・ホールディングスはエイチ・ツー・オー リテイリングと資本業務提携に舵を切ったが、7日の株価は5%以上下落した(決算説明をする井坂隆一セブン&アイ・ホールディングス社長)

 東京外為市場はこの1週間で1ドル100円台から3円動いた。それなのに7日の日経平均終値は1万7000円台を回復しなかった。イオン(8267)セブン&アイ・ホールディングス(3382)は、既存の大型店の不振から業績の低迷ぶりがあからさまとなった。ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)を含めた流通大手3社の株価がジリ安に歯止めがかからないと相場全体の重しとなったままとなりかねない。

 東京市場は「体育の日」で10日月曜日は休場。来週に限った物色の矛先を示すと、10日のNY為替市場の動向次第となる。11日の寄り付き前の日経平均先物指数が、7日終値1万6860円と比べて高いのか安いのかで、前半の相場つきを占える。外為市場が1ドル104円台で定着するよりも、1ドル102円台の円高方向に巻き戻すリスクを警戒し、為替敏感株は物色の矛先からひとまず外したほうがよいのではないだろうか。

 今週は、2月期や8月期の決算発表が大詰めを迎える。その中から下値を拾っていける銘柄を選んでいくのがよいのではないだろうか。いつもどおりだが、東証HP(10月6日現在)の予定会社一覧が参考になる。

 それによると、11~14日まで4営業日で176社(不動産投資法人を含む)がエントリーしている。11日の薬王堂(3385)や12日のUSEN(4842)日本色材工業研究所(4920)といった足元で動意づいた銘柄が、押し目買いのチャンス到来となるかもしれない。このほかにも小売業者の人気銘柄が数多く発表を予定している。

 ただし、注意点は業績が芳しくないことだ。主要各社の月次売上高速報を連日チェックしていると、夏場の天候不順で総じて既存店が前年比マイナスとなるケースが目立った。それでも「経費圧縮で対前年同期比の利益の目減りは小幅だろう。減収増益のケースもありうる」というのが、業界を担当する四季報記者の見通しだ。日足チャート上の底値を確認した銘柄から打診買いをしてみるのも手だろう。

 東証の決算発表一覧の話題でもう一つ最新情報を加えたい。東証は、7日に「2016年9月に四半期・期末を迎えた会社」(10月6日現在)を新たに掲載した。11日以降に発表予定の9月期、12月期、3月期、6月期企業が全2767社(不動産投資法人を含む)エントリーしていた。「先んずれば人を制す」のことわざに従えば、この3連休に『会社四季報』秋号をひもときながら、チャートや需給動向をチェックしてみるとよいのではないか。

(『株式ウイークリー』編集長)
 

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