3月決算の前哨戦!2月期会社進捗率ランキング

1位はまた“あの会社”

太田 直人
2月決算の会社にはスーパーや百貨店、専門店など小売業が多く、内需系銘柄が中心

 2月期決算会社の上期(2016年3~8月)決算が出そろった。2月決算の会社にはスーパーや百貨店、専門店など小売業が多い。つまり、円高の影響を受けない内需系銘柄が中心だ。

 同決算をめぐっては、上場会社の過半を占める3月期決算会社の業績モメンタムの判断材料にもなるため、市場関係者の関心が高い。注目ポイントの一つが進捗率。売上高や利益の1年間の業績見通しに対する達成の度合いを示す物差しだ。たとえば同期間の営業利益の実績が40億円で、通期見通しが80億円の場合、進捗率は50%(=40÷80×100)となる。

 進捗率が高ければ、通期業績予想の上方修正への期待が膨らむ。こうした会社の株を修正前にあらかじめ仕込み、会社側の修正発表をきっかけに上昇した局面で売却できれば、値上がり益が懐に入る。

 会社の業績は季節ごとに変動するケースが少なくない。アイスクリームやビールならば夏場に、衣料品であればコートなど重衣料が売れる冬場に収益計上が偏る。このため、異業種間で進捗率を比較してもさほど意味がない。

 むしろ、当該企業の進捗率が過年度の水準をどの程度上回っているのか、乖離率をチェックすることが大切だ。

 ランキングは2月期決算銘柄を対象に、通期の営業利益計画に対する今上期実績の進捗率を計算。前上期の進捗率と比べ、乖離率の大きい順に並べたものだ。

堅調な地場スーパー

 首位はトライステージ(2178)。テレビ通販会社に対するダイレクトマーケティング支援などを手掛けている。『会社四季報』秋号予想が会社計画よりも強気の銘柄特集でも1位になるなど、常連化している。

 上期の進捗率は147%と年間計画の1.5倍の利益を稼ぎ出した。だが、会社側は①顧客の出稿意欲が不確定、②上期に想定していた費用の一部が下期に発生する見込み、などを理由に、期初に公表した業績見通しを据え置いた。

 一方、『会社四季報』秋号は、上期の貯金が大きいため、会社計画を上回る営業利益を予想している。

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