世情に流されず“わが道を行く”銘柄に的

オーナー主導の内需株

古庄 英一
外需ハイテク株の底堅さが確認されれば円高に対する警戒感が薄らぎ物色の盛り上がりも(撮影:今井康一)

 注目された安川電機(6506)の今期第2四半期決算は、円高による目減りを数量増でこなす堅調な利益見通しだった。週明け24日発表のJSR(4185)日本電産(6594)が同じように堅調だと、為替影響に対する警戒感が薄らぐ。外需ハイテク株は、アナリストによる目標株価の上方修正ラッシュとなるとの思惑から「安値のうちに拾っておこう」と物色欲が盛り上がるだろう。

 もっとも東京市場が循環物色による往来相場から抜け出すのは容易ではない。その条件となるのは商いのボリュームだ。活況と言われる水準に達するには、世界的にリスク資産へのシフトが起きることが不可欠となる。

 加えてポジティブサプライズも欲しいところだ。筆者が思いつく当面のサプライズは、①11月冒頭の米国FOMC(連邦公開市場委員会)で次回12月会合における追加利上げ実施の可能性が強く示唆される、②米国大統領選でクリントン候補が圧勝する、③イラク領内でのゲリラ掃討作戦の早期収束観測、④TPP(環太平洋経済連携協定)の今国会での成立メド、だろう。

 本来は⑤として、年末年始の解散・総選挙を取り上げたいところだ。が、新潟知事選に次いで23日投開票の衆院2補選も与党が敗北だと、そのムードは大幅に後退する。山本有二農水大臣の失言問題も④に陰を落としており、政局は株安要因なので今週の要注意事項。鳥取県を襲った地震や相次ぐ異常気象など気象要因も嫌気される材料となる。

 そんな先行き不透明な世情に流されず“わが道を行く”銘柄は、頼もしく感じる。「山あり谷あり」で値動きの荒いものは少なくないが、一方で値を取り戻す反発力が持ち味だ。オーナー経営者が主導する内需系の小型株(ITやバイオ系、IPOは除く)に絞って、少し探ってみた。

 10月の上昇率上位で調べると、ヤーマン(6630)鳥貴族(3193)クスリのアオキ(3398)タナベ経営(9644)神戸物産(3038)薬王堂(3385)トランザクション(7818)極楽湯(2340)日本調剤(3341)フロイント産業(6312)シノケングループ(8909)島精機製作所(6222)が思い当たった。

 これら銘柄には向こう1カ月間に四半期決算を発表する予定の銘柄と、すでに発表済みの銘柄がある。買いから入る場合、高値つかみは禁物なので、直近の決算発表日と日足チャートの値動きを見比べつつ、信用需給が悪化していないことを確認したい。

(『株式ウイークリー』編集長)

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