アップル横浜R&D拠点が完成間近、サプライヤーの部材銘柄に注目

スケジュール=10/31の週の話題

古庄 英一
旧松下通信工業の本社工場跡地に お目見えするアップル社のR&D拠点

 米国アップル社が横浜市港北区綱島東に建設中のR&D拠点が完成間近となっている。10月中旬、同社のティム・クックCEOがこの視察を兼ねて来日し、安倍首相を表敬訪問したり、京都の任天堂本社に足を運ぶなど精力的に活動したばかり。内装工事中のガラス張りの巨大なビル(=写真)は、壁面が波打つデザインが印象的で、年内にも器材や什器の搬入が終わって、オープニングセレモニーが盛大に執り行われると見込まれる。

 年末年始が見込まれる式典の取材を機に、記者やアナリストが熱心に記事を配信すると、アップル関連とされる日本のハイテク部材銘柄が注目を浴びるだろう。そこでアップル社のサプライヤーリスト(16年2月版)に掲載された上位200社から抜き出した国内上場企業の中で、近隣に関連する中核拠点を有する銘柄を探した。

 第2の創業の地、川崎市中原区に中央研究所の一部機能があるNEC(6701)、川崎市幸区にマイクロエレクトロニクスセンターがある東芝(6502)、川崎市幸区に中央モーター基礎技術研究所を新築した日本電産(6594)、横浜市都筑区に事業所「横浜センター」があるヒロセ電機(6806)、横浜市西区にコア技術融合研究所がある古河電気工業(5801)横浜市神奈川区に中央研究所がある旭硝子(5201)が少なくとも該当すると見た。

 また上述のリストに社名は見当たらなかったが、関連しそうな上場メーカーが近隣に点在しているので、これらにもスポットを当ててみると、創業の地である川崎市中原区に研究所がある富士通(6702)、サムスン電子やシャープとの関係で知られ、武蔵小杉に本社がある東京応化工業(4186)が該当する。

 ところで、アップル社が海外に初めて設けた研究開発拠点の立地場所だが、最寄り駅は東急東横線の日吉と綱島のほぼ中間地点で、やや綱島寄りにある。東横線と並行する綱島街道沿いにあった旧松下通信工業(現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)の本社工場跡地の一部に建設された。東急バスの停留所は「松下通信前」のままで、道路を挟んだ向かいには住友不動産の分譲マンションやデニーズ、しまむらの店舗が建つ。

 また、同じ綱島東に本社があるという縁で言うと、電子機器用コネクターのメッキ加工を手掛ける山王(3441)とAV関連の電気計測器のファブレスであるリーダー電子(6867)が立地するので、もしかしたら同じ隣組ということで、アップル社との技術交流が始まるかもしれない。

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