米国株式市場は大幅反発、米大統領選への懸念薄らぎ

ダウは371ドル高の1万8259ドル

ロイター
11月7日、米国株式市場は、大幅に反発して取引を終えた。写真はNY証券取引所のトレーダー(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米国株式市場は、大幅に反発して取引を終えた。大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン前国務長官の私用メール問題の再捜査をめぐり、米連邦捜査局(FBI)が訴追しない方針を決めたことで、選挙はクリントン氏が優勢との見方から市場の懸念が薄らぎ、買い注文が優勢となった。

株価の上昇率は、今年3月1日以来の大きな伸びとなった。

投資家の不安心理の度合いを示すとされるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は、17%低下。英国による欧州連合(EU)離脱決定後の6月28日以来となる、大幅な下落だった。

S&P金融株指数<.SPSY>は2.6%上昇し、他のセクターを上回る伸びを示した。クリントン氏が勝てば、市場の不安定化は避けられるなど、連邦準備理事会(FRB)の12月追加利上げへの妨げにならないとの見方から買われた。

一方、市場が織り込むトランプ氏勝利の確率と連動するとされる「アイシェアーズMSCIメキシコ・キャップトETF(EWW)」は、5.1%上昇し、5年超ぶりの上昇率だった。トランプ氏の政策はメキシコにとって打撃になるとみられており、このETFは最近、「トランプETF」とも呼ばれている。

先週発表された支持率調査で、クリントン氏のトランプ氏に対するリードは縮小したが、7日発表の少なくとも5つの世論調査では、依然、クリントン氏のリードが続いていることが示された。市場は、クリントン氏を現状維持の色合いがより強い候補者としてみる向きが多い一方で、トランプ氏の外交や貿易、移民政策に対する姿勢には困惑。

コーナーストーン・フィナンシャル・パートナーズの共同創業者、ジェフ・カーボン氏は「市場は確実性や予測可能なことを好むものだ。クリントン氏勝利で株価がさらに5%上がるとは思わないが、トランプ氏が勝てば5─7%下落することは予想できる」と指摘した。

個別銘柄では、米バイオ医薬品のバイオジェンは6.7%高。米製薬会社イオニス・ファーマシューティカルズと共同開発中の脊髄性筋萎縮治療薬について、後期研究で効果が得られたとの中間分析結果を公表したのが好材料だった。イオニスも18.4%値上がりした。

騰落銘柄数は、ニューヨーク証券取引所では4.65対1、ナスダックは4.03対1で、いずれも上げが優勢だった。

米取引所の合算出来高は約70億株で、ここ20営業日の平均である67億株を上回った。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18259.60 +371.32 +2.08 17994.64 18263.30 17994.64 <.DJI>

前営業日終値 17888.28

ナスダック総合 5166.17 +119.80 +2.37 5128.99 5169.41 5122.77 <.IXIC>

前営業日終値 5046.37

S&P総合500種 2131.52 +46.34 +2.22 2100.59 2132.00 2100.59 <.SPX>

前営業日終値 2085.18

 

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