最も需給良好な時期接近で投資家の次の一手は

“トランプ劇場”は続きそうだが…

瀬川 剛
米ウォール街は「トランプラリー」が続く(写真:phb/PIXTA〈ピクスタ〉)

 「リスク」が「ラリー」に変じるとは、誰も想像していなかったのではないか。

 「トランプラリー」が続いている。米ニューヨークダウは15日まで7営業日続伸。4日続けて史上最高値を更新している。米長期金利(10年国債利回り)も4日の1.78%から14日には2.24%とわずか5営業日で46ベーシスポイントの急上昇を演じた。当然ながらドル高も急ピッチで進み、ドルインデックスは15日の米国時間の取引で100.20(高値は100.27)と昨年11月22日以来、およそ1年ぶりに100の大台に乗せた。

 リスク資産にとってトランプ氏の大統領選勝利は「リスク」、との評価が大勢を占めていたが、フタを開ければ強烈なラリーの起点になるという、真逆の結果になっている。

 アクティビストのカール・アイカーン氏は大統領選の祝勝会を抜け出して10億ドル相当の米国株を購入した。トランプ氏から財務長官への就任を打診されるほどの関係だっただけに彼の行動は当然なのかもしれないが、他のヘッジファンドも長年の鬱憤をはらすかのように同じような行動を取ったと想像される。

 リーマンブラザーズ破綻から間もない2008年11月4日の米大統領選挙を制したオバマ大統領は就任式を待つことなく精力的に動いた。同月26日にはポール・ボルカー元連邦準備制度理事会(FRB)議長を招聘して経済再生諮問会議を立ち上げた。

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