ニトリ、アインHD…元気印流通企業の共通点は?

成長の原点にあるのは経済危機

岸田 彩加
横浜の高島屋・港南台店に出店したニトリ(撮影:梅谷秀司)

 お化粧品やクスリが欲しければ、アインホールディングス (9627)の「アインズ&トルペ」やツルハホールディングス (3391)の「ツルハ」。お引っ越しや模様替えをするときは、ニトリホールディングス (9843)の「ニトリ」で家具を買い、DCMホールディングス (3050)の「ホーマック」でフライパンなどの生活雑貨を調達……。

 ここに出てくる企業の共通点はなんでしょうか?そう、いずれも私と同じ、北海道生まれの元気印の「道産子企業」なんです。

 東京で暮らし始めてから1年半。引っ越し先で家具をそろえようとしたとき、真っ先に思い浮かんだのが「ニトリ」でした。でも、「こちらにはあまり店を出していないのかな」と思っていたら、あちこちに店があるのにビックリ。

 よく足を運ぶ自宅近くの「ニトリ」のフロアには、寝具やおしゃれなインテリアがコンパクトに並べられています。北海道で育った私にとって、「ニトリ」は「郊外にあって広い空間にたくさんの家具が所狭しと並んでいる」というイメージ。このため、「ここは本当にニトリ」と思わず疑ってしまいました。

 「郊外の大型店」というイメージからどんどん姿を変えていくニトリ。都心の百貨店やショッピングセンターのフロアにも出店しています。昨年4月にプランタン銀座、今年12月には新宿のタカシマヤタイムズスクエアで店をオープン。衣料品の不振などで苦境に立たされた百貨店などが現状を打破しようと、勢いのある「ニトリ」を集客の呼び水する戦略なのでしょう。

 首都圏で店舗展開しているのはむろん、ニトリだけではありません。冒頭の「アインズ&トルペ」は2009年から東京の西武池袋本店に店を構えています。7日には銀座にも出店したばかりです。

 一方、北の大地ではアインホールディングスの運営する店舗のオープンが話題になっています。札幌の中心部、大通公園沿いに昨年9月、「Le trois( ル・トロワ)」を立ち上げました。8階建ての複合ビルで、地下2階から地上2階までは「アインズ&トルペ」が入居。ほかの階には料理教室やエステなどが入っています。

 もともとは北海道の大手百貨店、丸井今井大通館のあった建物。札幌に住む女子力の高そうな友人に聞いてみると、「品ぞろえが豊富で、店内もかわいい雰囲気なのでよく行くよ!」、「1階でお化粧品を買って、そのままエステにも行けるし、大好き!」……。新しい「美の百貨店」として人気のようです。

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