マザーズの特性を生かして稼ぐテクニック

トランプラリーに相乗りし堅調

岡村 友哉
個人投資家の多くは東証マザーズ銘柄を長く持たない?(撮影:吉野純治、写真はイメージ)

 今回は東証マザーズ市場について感じたことを紹介したい。最近の東証マザーズ指数(以下、マザーズ指数)は、米国の長期金利上昇やドル高の恩恵などが特にない中でも、「トランプラリー」と名付けられた株高ムードに相乗りし、かなり上がってきたように思う。先週の高値933.91ポイントは11月1日以来の高水準。わりと堅調である。

イグニス (3689)という新しい人気株も出てきた(上がっている理由はさておき)。12月には注目を集めてきたZMP (7316)のマザーズ上場も控えている(大株主の一部ベンチャーキャピタルが1株20円で投資した株を仮条件価格の760~1040円で買わないといけない。上限の1040円の算出根拠も判然としないが……)。さらには、12月相場に年末ラリーで盛り上がる傾向もあるマザーズ市場。この市場が(理由はどうあれ)上がってくれば、個人投資家のムードも明るくなるに違いない。

 マザーズ指数に関して、気づいたことがある。このところ週末に崩れている感じがあるのだ。と思い、さかのぼってみると……実際のところ、9週連続で週末安になっていたようだ。9月最終週の週末1.04%安から始まり、10月第1週1.01%安、同第2週0.06%安、同第3週0.25%安、同第4週0.06%安、11月第1週2.28%安、同第2週1.41%安、同第3週0.21%安、同第4週1.34%安という具合だ。

 下落率の大小はあれ、すべて値下がりである。しかも、その9週とも、週末のローソク足(日足)は終値が始値を下回る「陰線」となっている。週末の東京時間において、売りにバイアスがかかる傾向があるようだ

 これは、売買シェアの69%が個人投資家で、その個人投資家の売買注文の68%が信用取引(いずれも10月実績分、東証データより)で構成された市場だからではないかと単純に想像できる。基本的にエントリーはカラ売りができない銘柄がほとんどのため買いから入り、しかも7割方が信用取引だ。このため、何かやろうとエントリーするタイミングでは買いバイアスがかかりやすく、そのポジションを決済するときは売りにバイアスがかかる。

 その市場が週末安になるのは、あくまでも想像だが「長く持とう」と思える銘柄が少ないからではないか。そーせいグループ (4565)CYBERDYNE (7779)は信用買い残が常時高水準にあり、「バイ&ホールド」で参加している投資家は多いとみられる。ただ、その他の多くの銘柄については「ホールド」するという意欲が根本的に欠けているのだろう。だから「土日をまたがず、手持ちのマザーズ株を売却しておこう」との思惑が週末に膨らみやすいのではないかと想像できる。

 週末安が9週続くマザーズ指数だが、週初は逆に上がりやすい傾向が確認できる。この9週のうち、6週は週初に上昇している。直近では、11月第1週が0.05%高、同第2週が0.91%高、同第3週が1.12%高、同第4週が0.63%高と4週連続で値上がりした。しかも、いずれもローソク足は終値が始値を上回る陽線だ。ざっくりとしたイメージでいえば、週初に買い、週末までにいったん売却……。この繰り返しで形成されているのではないだろうか

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