12月前半は大型株中心に調整局面入り

中小型株は日替わり物色

瀬川 剛
米国のトランプ次期政権の主要経済閣僚には2人のヘッジファンド出身者が名を連ねる(写真はイメージ、Tzido/PXITA〈ピクスタ〉)

 米国の次期トランプ政権の主要閣僚が明らかになりつつある。すでに名前が取りざたされていたウィルバー・ロス氏は、正式に商務長官として指名される運びのようだ。同日、財務長官としてスティーブン・ムニューチン氏が指名される見込みとも報じられている。

 ロス氏はWLロス・アンド・カンパニーの会長・CEO(最高経営責任者)。同社はディストレスト投資に主軸を置くヘッジファンドだ。同投資は破綻した企業あるいはその寸前まで追い込まれた企業の債権などを安く買い、再生後に売却して利益を得るという手法である。

 ムニューチン氏はゴールドマン・サックス(GS)の元パートナーでGS退社後にデューン・キャピタル・マネジメントというヘッジファンドを立ち上げた。同社はトランプ氏と懇意であるメディア王、ルパート・マードック氏傘下の20世紀フォックスやワーナー・ブラザース(タイムワーナー傘下)などが制作・公開したさまざまな映画に投資したことで知られている。

 GS出身の財務長官としては民主党ビル・クリントン政権のロバート・ルービン氏、共和党ジョージ・ブッシュ政権のヘンリー・ポールソン氏という前例があるが、ヘッジファンドの運営にも携わっていた人物はこれが初めてだ。

 来年1月20日の就任式を経て発足するトランプ政権の主要閣僚のうち、少なくとも二人はヘッジファンドのマネジャーが務めることになる。どんな政権運営になるかはフタを開けてみるまでなんともいえないだろうが、このことだけでも過去には例のないホワイトハウスになるのは間違いなさそうだ。

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