次世代たばこブームで恩恵大のストップ高銘柄

煙も灰も出ない

倉林 知子
日本でも普及が進む次世代のたばこ(写真:pixtaneydt/PIXTA〈ピクスタ〉)

 私はこれまで一度もたばこを吸ったことがありません。でも、たばこと聞くと、必ず思い出すエピソードがあります。それは英国に住み始めたときのこと……。

 英国のたばこのパッケージには「Smoking kills you(喫煙が命を縮めます)」「Smoking may harm your health(喫煙は健康を害する可能性があります)」という表記があったり、がんに冒された肺のシールが貼られていたり……。「May harm」はともかく、「kills」なんて単語を使っていいんだ、と驚きました。日本のたばこには、こんなに直接的な表現は書かれていませんよね。

 ちなみに、英国では当時、日本の3倍ほどの値段でしたが、女性も多く吸っていました。世界保健機関(WHO)の報告によると、私が住んでいた2005年と15年の最新データのいずれを見ても、女性の喫煙率はイギリス(05年:24.7%、15年:18.4%)が日本のそれ(05年:13.0%、15年:10.6%)を上回っています。

 喫煙しない人にとっては、「煙害」などが気になるところ。こうした中、今年に入ってから周囲に加熱式たばこを吸う人がちらほら増えてきました。

加熱式たばこ人気が「過熱」

 「これ知ってる?」。ある日のロケの休憩中。スタッフが黒い物体を見せてくれました。

 「新しいスマートフォンのケース?」。いえいえ、世界最大手のたばこメーカー、米国フィリップモリス社の加熱式たばこ「iQOS(アイコス)」の充電器です。黒い長方形でスマホとさほど変わらない大きさ。しかも重くありません。充電器の中から太い万年筆のような形をしたアイコス本体を取り出し、専用の葉たばこ「ヒートスティック」を本体に挿入して吸います。「これさ、人気でなかなか買えないんだよ」などとスタッフは得意気でした。

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