日経平均上昇でも中小型株は動意薄になりそうです

最も「苦手」な展開

横山 利香

 日経平均株価は1日の取引時間中に高値1万8746円まで上昇しました。米国の株式市場では、NYダウが高値を更新するなど底堅い状況が続いています。2017年1月にトランプ次期大統領が就任しますが、それまでは期待先行からの巻き戻しによる好循環の「トランプラリー」が継続するのでしょう。

 株価チャートを見ても、日経平均は短期的な上昇トレンドが継続しています。NYダウ、ナスダックともに先高観があったので、おそらく値上がり基調が続くだろうと想像はしていましたが、これほど早いスピードで1万8000円後半の水準まで上昇するとは想定していませんでした。トレンドフォロー戦略だったため、流れになんとか乗ることができた感じです。

 とはいえ、日経平均の当面の上値メドとして上昇目安として1万8750円プラスマイナス150円のレンジを考えていたため、新規で購入していたラクス (3923)バーチャレクス・コンサルティング (6193)などはまた買い直せばいいと考え、株主優待目的の保有銘柄を除いて1日までに利益を確定してしまいました。

 最近は特定の銘柄に多くの短期トレーダーが群がって超短期間で火柱を形成する動きが強まっており、それ以外の銘柄は蚊帳の外といった状態です。例年、「恒例行事」だった新興株市場の上昇ラリーも今のところ、見られないため、私を含めてラリーを期待していた投資家はがっかりというところでしょう。株式相場上昇の恩恵をどれだけ多くの個人投資家が受けているのかと思わずにいられません。

 ただ、三菱東京UFJフィナンシャル・グループ (8306)りそなホールディングス (8308)といった銀行株を中心とした大型株の値動きに支えられて日経平均の底上げが行われている点には注目しています。金融株については、日米両国の長期金利の状況を踏まえると現時点では安値水準にあると判断しているので買いに回っています。

 現時点では、トランプ次期大統領の登場で米国を中心とした世界経済がどう変化するのかよくわかりません。「劇場型」のトランプ氏が勝利した選挙戦も終わり、今は通常のモードに戻りつつあります。

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