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「買いたい弱気」に応える!値ガサ株を「松竹梅」で仕分け

スケジュール=1/9の週の話題

古庄 英一
新春らしく値ガサ株を「松竹梅」に仕分けしてみると……(Pi-chan / PIXTA<ピクスタ>)

 年末にかけての金融証券界は例年になく忙しかったそうだ。ある準大手証券の国内営業部隊は、トランプ氏の大統領当選と米国利上げのダブル効果で、高金利の海外債券や投信が好調に売れ、手数料をがっちり稼いだとのことだった。

 ただ日本株営業に関しては、新規需要はそこまで盛り上がらなかった様子。これは、昨年1月の大発会が大暴落で始まり、2月にかけて大幅続落した“教訓”が頭をよぎったから。それでも1年前とは異なり17年新春相場は、先高観が感じられる。下がりそうなので買うタイミングを待つ「買いたい弱気」が投資家心理の中で支配的なのだろう。

 そこで新年最初の本稿は、特別バージョンを用意した。昨年末に相場を牽引した東証1部市場の値ガサ株に大注目した。「買いたい弱気」の対象が集まっていると判断してクリスマス休暇前の12月22日の相場表から値ガサ株を摘み出した。値ガサ株といっても決まった定義はない。株価の下限を5000円として摘み出すと、不思議なことにちょうど100銘柄だった。東証1部上場銘柄は2000を突破したばかりで、全体に占める比率は5%となる。

 実際に「買いたい弱気」に応える物色対象をどう絞り込めばよいのだろうか。12月27日のザラバ中に三つの段階(新年にふわさしく「松竹梅」)で仕分けを試みた。まず「松」は100銘柄のうちで株価が1万円を突破している銘柄のみに着目する手だ。大東建託(1878)ディスコ(6146)SMC(6273)ほか22銘柄が該当。このうち押し目を狙うのであれば、1万円を辛うじてキープする日本電産(6594)東日本旅客鉄道(9020)の大台を割ったところだろう。

 次の「竹」は株価が1万円突破を目指すモメンタム(勢い)を感じさせる銘柄に着目する手だ。9000円台は6銘柄だった。その筆頭が信越化学工業(4063)だ。10年前に付けた9580円の上場来高値更新はなるのか。米国の塩ビ事業拡大を見込む“トランプ銘柄”に名を連ねる。

 次点は日東電工(6988)だ。15年7月高値1万0435円を上抜くのは、今期大幅減益の通期予想が円安恩恵で上振れることだ。とはいえ『会社四季報』新春号は今期こそ会社予想より減益幅を縮小しているものの、来期も偏向板減少を見込んで連続微減益と独自予想している。こうした厳しい先行きを打ち破る支援材料が1万台復帰への条件となりそうだ。

 また、コーセー(4922)ポーラ・オルビスホールディングス(4927)は大台定着が宿願となっている。カギはインバウンドの動向だ。昨年はクリスマスを前にアジアの富裕層らが大挙来日。大都市の繁華街や北海道などスキーリゾートに長期滞在していたそうだ。1月17日午後4時に政府観光局(JNTO)が訪日外客数の「16年12月分・年計(推定値)」を発表するので注目したい。

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