著名個人投資家と振り返る「"お騒がせ"株式ニュース」その2

17年の注目ポイントも!

緒方 欽一
酉年も騒がしい相場が続くのだろうか(撮影:カリスタ / PIXTA)

 6人の著名投資家が選ぶ「2016年を騒がせた株式市場ニュース」。前編に続いて16年相場を振り返っていきたい。後編は夕凪さん、DUKE。さん、JACKさんの3人。ディープな視点による振り返りに加え、17年の注目点も最後に紹介しよう。

夕凪さんの注目ニュース

①日銀が「ETF買い」を倍プッシュ
②任天堂がポケモンGO相場に「冷や水」
③ブレグジットと米大統領選挙

夕凪さん(40代、ツイッターアカウント@yuunagi_dan)は相場のイベントによる需給の動きを読んで投資する。その夕凪さんが「実は今年の相場のターニングポイントだった」と振り返るのが、7月28、29日の日本銀行の金融政策決定会合だ。

 日銀はこのときの会合で、ETF(上場投資信託)の買い入れ額をそれまでの年間約3.3兆円から約6兆円に拡大すると決めた。この日銀ETF買いの「倍プッシュ」を境に、ブレグジット(英国のEU離脱)など世界情勢から東京市場が切り離され、企業の実力や期待に沿った株価が形成されたと、夕凪さんはみる。

 自身の運用成績もこの日を境に、「下り坂から上り坂へと向かっていった」という。

 夕凪さんがまだ下り坂にいた7月22日の金曜日。先に米国などで先行配信されていたスマホ向けゲーム「ポケモンGO」が、この日いよいよ日本で配信開始となり、週末は盛り上がりが予想された。

 当然、任天堂の株価高騰も期待された。だが、待っていたのは当日引け後の「当社連結業績予想に織り込み済みです」という適時開示だった。

 「あのタイミングでリリースを出す必要があったのか? おかげさまで大損失をいただきました。本当にありがとうございます」(夕凪さん)。怨嗟の声はほかの投資家からも聞こえてきそうだ。

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