著名個人投資家と振り返る「"お騒がせ"株式ニュース」その2

17年の注目ポイントも!

緒方 欽一

 とはいえ、米大統領選挙ではしっかり稼いでいる。ただこれは運頼みではない。夕凪さんは、「6月のブレグジットのときは国民投票の途中経過を伝える報道に左右されて、中途半端に手仕舞いして終わってしまった。このときに学習・反省したことを事前に準備しきちんと実行に移せたのか、米大統領選では問われた」とコメントする。

 この努力が実ったのだろうか。トランプ氏勝利が確定した後には思わぬチャンスが舞い込んだ。「まさか日経平均先物の上げ幅が一晩で1000円を突破するとは。相場の神様からの大ボーナスをいただいた」。

DUKE。さんの注目ニュース

①「神の手」ブランジスタの「神相場」
②「上場ゴール」のベイカレント
③間違いだらけのマスコミや専門家

 株価で新高値となった銘柄をスクリーニングで絞り込んだ後、企業業績を分析したうえで投資していくというDUKE。さん(40代、ブログhttp://investorduke.blog.fc2.com/)。選んでくれたニュースからも、その舌鋒鋭さがうかがえる。

 ①のブランジスタ(6176)は2015年9月に東証マザーズ市場に新規上場。そのころの株価は500円台だったが、今年5月には1万5850円の高値をつけた。あの秋元康氏を総合プロデュサーに迎えて、クレーンゲームをスマホで再現するという「神の手」への期待が過熱した結果だった。

 だが、実際にゲームが配信されるとダウンロード数は伸び悩み株価が暴落。「ブランジスタの『神相場』と同時に、東証マザーズ市場ではプチバブルが発生した。会社の『IR芸』は見事だった」(DUKE。さん)

 DUKE。さんが「芸」と皮肉るように、神の手に関する会社のIRは情報を小出しにしていくことで投資家の期待をあおった感が否めない。

 ②もマザーズ市場が舞台となっている。ベイカレント・コンサルティング(6532)は9月の新規上場からわずか3カ月で業績を大幅下方修正。さらに社長が辞任を発表した。

 「税引き前利益は、ほぼ半減に修正され株価は暴落。公募価格の2100円を一度も上回ることなく、800円台に沈んでいる。結果として創業者やプライベートエクイティファンドが高い公募株価で売り抜けており、悪質とも言える」と疑問を呈する。

ページトップ