479円高と大幅上昇で始動、やりにくい相場です

安いところで買いたかったのに…

横山 利香
大発会は日経平均株価が大幅高でスタート(撮影:尾形文繁)

 明けましておめでとうございます。全国的にいいお天気で、過ごしやすい年末年始でしたね。

 2016年を振り返ると、英国の欧州連合(EU)離脱や米国の大統領選挙など幾度か不測の事態に見舞われ、変動率(ボラティリティ)の大きい年になりました。それでも、株価チャートで分析できうる範囲内での動きに収まり、過去の経験則どおりのテクニカル分析派にはやりやすい、経験と努力の積み重ねが生きた1年だったと言えるのかもしれません。

 連載を長期間にわたってお読みいただいている方はいつものことだからおわかりでしょうが例年、夏休みと年末年始は取引しないようにしています。短期売買をメインとしていたこともあって、年末は12月22日までにすべての取引を終了していました。

 日経平均株価は同月21日につけた1万9592円が目先の高値となり、大納会を迎えました。12月30日に一時、1万9000円を割り込む場面がありましたが、それでも終値では1万9114円と1万9000円台を維持して取引を終えました。16年初に株式市場が下落した状況を考えれば、よくここまで戻ってきたと思っています。

 17年前半(16年度末)に向けては現在、強気のスタンスですが、年後半のことまでは考えられません。当面は16年と同様、短期売買を中心に「噴いたら売り」を考えています。過去を思い出すと、米国で共和党の大統領が誕生したときには人々に悲しみがもたらされたという記憶しかありません。地政学的リスクが起こらないように願うばかりです。米国の大統領就任式を20日に控え、トランプ次期大統領の動向には注目でしょう。

 外国為替市場のドル・円相場は16年12月に行われた米国連邦公開市場委員会(FOMC)で同国の利上げが決定されたのをきっかけにドル買いが進みました。それを受けて日本株は大型株中心に買われて上昇しました。

 日米間の金利差拡大に直面し、日本も過度の円安進行の悪影響を食い止めるため、なんらかの対応をせざるをえなくなる可能性も考えられます。となると、日本株に対して「強気一辺倒でいいのか」と疑ってみることも大事です。すぐに対応策が講じられることはないにせよ、注意は必要です。

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